お疲れ様です。
今日は車の「エンジン」です。
「直列6気筒」
その言葉を聞くと「胸が熱くなる」
おじさん世代なら、わかる方がいらっしゃると思います。
日産なら「S型」「L型」「RB型」
トヨタなら「M型」「G型」「JZ型」
なつかしいかぎりです。
直6「直列6気筒エンジン」
ピストンが6個、縦に並んだ長いエンジンです。
時代の流れでしかたがないのですが、
資源の問題から、エンジンのダウンサイジング化が進み、
大きなエンジンは
4気筒+過給器(ターボやスーパーチャージー)
に置き換わっていきました。
技術の進歩で4気筒+過給器でも
十分な性能が得られる
そんな時代になったんですね。
ですが、その時代にあえて登場です。
東京オートサロンで展示された「スープラ」
伝統の直6エンジンそして、さらにFRレイアウト
伝統的スポーツカーのスタイルです。
一度でも直6エンジンに乗られた方
さらに、スポーツタイプでエンジンが直6の車を運転された方
なら、その理由がわかると思います。
そのフィーリングは独特
振動が少なく、滑らかに回り
「シルキーシックス」とも呼ばれました。
縦に6個ならんだピストンは動きが重ならず
スムーズに動作します。これがその秘密です。
直4だと、どうしもその構造上
振動が大きくなり、洗練度は落ちてしまいます。
◆なんで直6がなくなっていったか
そんな素晴らしい文化も
時代の流れから、別のエンジンに変わって行きました。
まずは、衝突安全性です。
車を万が一ぶつけてしまった時
中の人の安全を守るためには、バンパーから客席の空間で
その衝撃を吸収する必要があります。
直6エンジンは縦に長く、そのもの自体が
障害物となってしまう。
そんな原因から、全長が短くコンパクトなV型6気筒エンジン
に置き換わっていきました。
そして、さらに燃費対策です。
4気筒エンジンの低速のトルクを過給器で補う技術が出てきました。
これによって、4気筒エンジンでもパワーは大型エンジンに匹敵する
そんな時代になってきました。
【東京オートサロン2019】GRスープラ スーパーGTコンセプト LCに変わりGT500に参戦 新型スープラ SUPER GT2020 参戦発表 TOYOTA GAZOO Racing
そんな中で最新のスポーツカーに
直6エンジンが搭載されることはビックニュースです。
技術の進歩の結果なんだと思います。
ハイブリッド、電気自動車など
技術が進歩するなか
直6が見直される時代がくるのでしょうか?
これからの技術に注目したいと思います。
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