さくら日記でございます。

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★理科離れの子供たちに興味をもって欲しい 体のウイルスや細菌との戦いについてちょっとご紹介

2020-03-28 05:55:25 | 「本」

お疲れ様です。
みなさまお元気ですか?

こちら金沢、天気予報は
雨時々くもりって感じです。
3月下旬、気温も上がってきました。
流石に車の冬用のタイヤを交換せねば
ってところです。

私のノルマは3台あるので
今週末に晴れ間を見つけて
頑張りたいと思います。

ということですが、
今日は、またまた図書館で見つけた本です。

「日本人類学会教育普及委員会」
「中山一大」さんと「一石 博」さんが編集した
「ついだれかに教えたくなる 人類学63の大疑問」です。
なんとも興味をそそられるタイトルです。

「日本人類学会教育普及委員会」とは
2007年に日本人類学会理事会下に
小委員会として設置された組織で、
自然人類学の基礎知識をより広く
一般に提供することによる
「理科離れ」への対処を目標に講演会や講習会
を行っている組織

「中山一大」さんは
東京大学大学院理学系研究科博士過程を終了された
自治医科大学医学部の講師

「一石 博」さんは
筑波大学大学院環境科学研究科修士課程を修了し
東京都立国分寺高等学校の教論

そして、この本の記事は
この委員会に所属されている沢山の先生方々
の執筆をまとめたものになります。

「理科離れ」という言葉
いままで意識した事はありませんでしたが
「日本の生徒は成績が良いにもかかわらず、
理科が楽しいと思う生徒が極めて少ない」

そしてウィキペディアによれば
------------------------------------------
理科に対する子供の興味・関心・学力の低下、
国民全体の科学技術知識の低下、
若者の進路選択時の理工系離れと
理工系学生の学力低下、
そしてその結果、
次世代の研究者・技術者が育たないこと、
などの問題の総称

------------------------------------------
とのこと

データでは
理学部が3.5%(平成9年度)→
3.4%(平成19年度)→
3.1%(平成29年度)

工学部が19.5%(平成9年度)→
16.7%(平成19年度)→
14.9%(平成29年度)

と徐々に低下している模様です。

「理科」という学問
私たちの生活環境の進化のベースとなる
学問です。
日常の様々な仕組みの秘密が解き明かされる
そんな勉強です。
少しでも、多くの子供たちに
興味を持ってもらえるといいなあ
そんなふうに感じます。

ということですが、
今日はその本より
現在の最大の関心事「新型コロナウイルス」
の問題もあるので
「わたしたちの体は、ウイルスや細菌のような病原体
とどのようにして戦っているのでしょうか?」

から少しご紹介したいと思います。

ヒトの体には病原体に対抗する仕組み
(免疫系)
が備わっていることは
よくご存知だと思いますが
その仕組みは、どのようになっているのでしょうか?

私たちの体には
鼻、口、眼、皮膚などと外界と接する部分が多くあります。
そこから異物が体内に侵入して
様々な病気を引き起こすことになるのですが

私たちの体はスグレモノで
それらの部位には、
異物の侵入を防ぐ物理的、科学的仕組み
備わっているのです。

例えば、鼻水や涙が異物の流しだす仕組み
咳やクシャミなども異物を追い出している現象の一つ
そして、私たちの皮膚細胞層により外界と
隔たり
を形成しています。
これも異物ブロックの大きな仕組みの一つです。
さらに、汗、皮脂、胃酸なども
殺菌の役割を果たしています。

体のいたるところで
異物をブロックする仕組みがあり
私たちの体は守られていると言えます。

ですが、自然界には
この仕組みを突破して攻撃をしかけてくる
異物も多くあります。

それはどのように処理されているのでしょうか?
これらの仕組みを突破した異物は
血管やリンパにまで入ってくることがあります。
そうなると体の隅々まで送られてしまう。
そうなってしまうと大変です。

そこで登場するのが、
「マクロファージ」です。
これは「白血球」の一種で
死んだ細胞やその破片、
体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を
捕食して消化し、清掃屋の役割を果たすものです。

そして、まだまだです。
異物が微生物だった場合は
血清中の抗微生物タンパク質が働き
微生物をやっつける仕組みもあります。

さらにこれを突破してくる微生物もいます。
そいつが細胞に入ってくる
そうなるとどうなるのでしょうか?

侵入された細胞は微生物の一部を
細胞表面から外部に出し

自然免疫の主役として働く
ナチュラルキラー細胞に感染したことを
知らせます。

知らせを聞いた、ナチュラルキラー細胞は
細胞膜に穴を開けるタンパク質を放出

感染した細胞を死に追いやる
そんな仕組みで侵入した微生物をやっつけます。

そして、その一方で体内に侵入した異物は
B細胞やT細胞などのリンパ球が働いて
抗体を作り出し、侵入してきた病原菌を排除します。

さらに、その抗体を作る前の細胞である
「記憶細胞」が体内に常駐することになり
それ以降、同種の異物の侵入に対して
素早く反応して除去していく

こんな仕組みになります。
この仕組みを利用したのが予防接種ですね。

ということで
ながながと書かせてもらいましたが
私たちの体はこのような仕組みで
外敵から身を守ってます。

このような仕組みの研究をさらに深くまで
進めることで
今回、人類を脅かしている
「新型コロナウイルス」
これについての対策が作り出されるのだと
思います。

ということで、
私たちの体の不思議な仕組み
またまだつづきますが
今日はこのくらいにしたいと思います。

ということで今日は
「理科離れの子供たちに興味をもって欲しい
体のウイルスや細菌との戦いについてちょっとご紹介」
でした。