27)天寿がんと漢方治療
老衰で亡くなった方を解剖するとがんが偶然見つかることが少なくないといわれています。この事実は、たとえがんが体の中に存在していてもがんという病気が気付かれないまま天寿を向かえる事も可能であるという事を意味しています。 昔は、90歳以上の超高齢者が、がんで死ぬことは稀といわれてきました。がんになりやすい人は若いうちにがんになって死亡し、がんになりにくい人が天寿を全うできると . . . 本文を読む
図:西洋医学のがん治療は、「標準的がん治療」、「先端的・実験的ながん治療」、「緩和医療や末期医療」に役割分類されている。さらにこれらの治療を「補完・代替する医療」として漢方などの伝統医療や民間療法や健康食品・サプリメントなどがある。「がんの統合医療」や「全人的治療」を実践する上で、体の治癒力や抵抗力をサポートする補完・代替医療にも目を向ける必要がある。26)がん治療における役割分担と漢方治療の位置 . . . 本文を読む
図:がん組織内のがん細胞や炎症細胞から産生される腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-α)などの炎症性サイトカインや、活性酸素や一酸化窒素などのフリーラジカルは、さらに転写因子のNF-κBを活性化して、シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)や一酸化窒素合成酵素(iNOS)、炎症性サイトカインなどの伝達物質が産生を促進する。これらの物質は免疫細胞を活性化して抗腫瘍的に働く場合もある . . . 本文を読む
図:科学を基盤とする理論医学(西洋医学)と、経験医療に基づく漢方医学は、考え方や価値観が異なるが、お互いにその欠点や限界を補う合えるととらえることが大切である。
24)漢方は非科学的か?
現代西洋医学は、病気の原因を科学的に分析し、論理的に納得できる治療法を作り出していく「理論医学」であり、多くの先進国ではこの理論医学が合法的な医療の基礎となっています。しかし、科学がこれだけ進歩した現代社会 . . . 本文を読む