図:①フルクトース(果糖)は肝臓の中性脂肪の合成を亢進し、高脂血症や動脈硬化を引き起こす。②フルクトースはタンパク質を糖化して、動脈硬化や皮膚の老化を促進する。③フルクトースはインスリン抵抗性を引き起こし、④脂肪合成を亢進して肥満やメタボリック症候群の発症を促進する。⑤インスリン抵抗性は2型糖尿病を引き起こす。⑥フルクトースはペントース・リン酸経路のトランスケトラーゼの活性を高め、核酸合成を亢進す . . . 本文を読む
図:肥満と2型糖尿病はがんの発生と進行を促進する。高糖質食は肥満と2型糖尿病を増やす。さらに、高糖質食自体ががんの発生と進行を促進する。一方、ケトン食は肥満と2型糖尿病とがんのいずれの発病も予防する。がん予防の食事としてマイルドなケトン食は有用と考えられる。
520) がん予防と糖質制限とケトン食
【がん専門医はがんの第一次予防に消極的】私は20年くらい前(平成7年〜平成10年)に国立がんセン . . . 本文を読む
図:ホスホエノールピルビン酸からピルビン酸への変換を行うピルビン酸キナーゼは解糖系の律速酵素で、正常では4量体として存在する。がん細胞では腫瘍特異的な2量体のM2というアイソフォーム(PK-M2)が多く発現している。2量体のピルビン酸キナーゼ-M2はホスホエノールピルビン酸からピルビン酸の変換ができない。解糖系の途中におけるグルコースの代謝産物は、核酸や脂肪酸やアミノ酸の材料になる。細胞分裂によっ . . . 本文を読む