図:魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸(①)は炭素数が22個で二重結合が6個のオメガ3系多価不飽和脂肪酸。ドコサヘキサエン酸(DHA)は魚が作っているのではなく、微細藻類が産生している(②)。DHAは食物連鎖で魚に蓄積し、それを人間が食べてDHAを摂取している(③)。DHAには、がんの発生・再発予防、がん治療の副作用・抗腫瘍効果増強、がん細胞の増殖抑制・細胞死誘導、抗炎症作用、悪液質改善作用など . . . 本文を読む
図:微細藻類由来油・魚油・亜麻仁油・紫蘇油・くるみ油に多く含まれるω3系不飽和脂肪酸はがん細胞の増殖を抑制し、とうもろこし・大豆・サフラワー(紅花)などの多くの食用油に含まれるω6系不飽和脂肪酸はがん細胞の増殖を促進する。ω6系不飽和脂肪酸の摂取量を減らしω3系不飽和脂肪酸を増やすと、がん細胞の増殖を抑えることができる。食事から摂取する油を変えれば、 . . . 本文を読む
図:がん細胞から放出されたがん抗原(①)は、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に取込まれ(②)、ペプチドに分解されて抗原ペプチドとして抗原提示細胞上のMHC(major histocompatibility complex:主要組織適合抗原複合体)に提示される(③)。MHCはがん抗原を介してCTL(細胞傷害性T細胞)上のTCR(T細胞受容体)と反応してCTLを活性化する(④)。CTLは活性 . . . 本文を読む
図:がん組織から産生される様々な因子が骨髄由来抑制細胞(MDSC)を動員し活性化する(①)。肥満細胞はヒスタミンなどのケミカルメディエーターを分泌してMDSCを活性化する(②)。がん組織から分泌される乳酸とプロトン(H+)はMDSCを活性化し(③)、がん細胞を攻撃するキラーT細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きを抑制する(④)。MDSCはキラーT細胞やNK細胞を抑制する(⑤)。シメチジンは . . . 本文を読む