図:終末期(死亡2〜6か月前)に抗がん剤治療を受けると、抗がん剤治療を受けなかった場合に比べて、救急外来受診(①)や集中治療室入院(②)や気管内挿管を受ける確率が増える。ホスピスケア(③)を受ける機会を失い、自宅など患者が望んだ場所で死亡する割合が少なくなる(④)。
611)死の間際まで抗がん剤治療を受けているがん患者が増えている
【転移がんでも抗がん剤治療で治ると思っている患者が多い】 転移 . . . 本文を読む
図:乳がん患者は標準治療(手術、ホルモン療法、抗がん剤、放射線治療)によって様々な副作用が出現し、体力や抵抗力が低下する(①)。病状や症状や患者の体質に応じて、漢方方剤(複数の生薬を調合して作成した漢方薬)が使用される。台湾からの報告では、乳がん患者に使用頻度の高い漢方方剤として、加味逍遥散(かみしょうようさん)や天王補心丹(てんのうほしんたん)などが報告されている(②)。これらの漢方方剤には、高 . . . 本文を読む
図:(左)漢方薬は抗炎症作用や活性酸素消去活性や肝細胞保護作用や発がん抑制などの効果のある成分の宝庫であり(①)、これらの成分の相乗効果によって肝炎の進展を抑制し、肝機能を改善し、さらに肝臓がんの発生や治療後の再発を抑制する(②)。(右)台湾の医療ビッグデータを使用した疫学研究で、B型慢性肝炎患者で漢方薬(中医薬)を使用した患者は、漢方薬を使用しなかった患者よりも肝臓がんの発生率が低いことが報告さ . . . 本文を読む
図:(右)漢方治療は体力・免疫力を増強する効果と直接的な抗腫瘍作用(がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導など)によって、QOL(生活の質)の改善と延命効果がある。 (左)台湾の医療ビッグデータを使用した疫学研究で、膵臓がん患者で漢方薬(中医薬)を使用した患者は、漢方薬を使用しなかった患者よりも生存率が高いことが報告されている。漢方治療の期間が長いほど生存率が高いという用量依存性も示されている。
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図:がん細胞ではピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現と活性が亢進してピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害している(①)。ジクロロ酢酸ナトリウムはピルビン酸脱水素酵素キナーゼの活性を阻害する(②)。R体αリポ酸とビタミンB1はピルビン酸脱水素酵素の補因子として働く(③)。ジクロロ酢酸ナトリウムとR体αリポ酸とビタミンB1はピルビン酸脱水素酵素の活性を高めて、ピルビン酸からアセチルC . . . 本文を読む