525)医療大麻とカンナビジオール(その2):抗精神病作用

図:神経細胞間で刺激によってアナンダミドが合成され、細胞外に放出されて細胞膜のカンナビノイド受容体に結合して作用を発揮する。一方、細胞内では、アナンダミドは脂肪酸結合タンパク質(fatty acid-binding proteins:FABP)に結合して細胞内を運搬され小胞体の脂肪酸アミドハイドロラーゼ(fatty acid amide hydrolase:FAAH)で分解される。カンナビジオール . . . 本文を読む
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524)医療大麻とカンナビジオール(その1):抗不安作用

図:恐怖記憶は想起後(思い出すこと)に不安定になり(1)、再固定化のプロセスによって維持・強化され(2)、恐怖を感じる必要がないことを新たに学習するプロセス (消去)によって恐怖記憶は減弱する(3)。大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)は恐怖記憶の再固定化を阻止し(4)、恐怖記憶の消去を促進する(5)。したがって、医療大麻やCBDオイルは、恐怖感や不 . . . 本文を読む
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523)医療大麻の世界の動き

図:2017年1月の段階で、アメリカ合衆国では28の州と首都のワシントンDCと、領地のプエルトリコとグアムで医療大麻の使用が合法化されている。8州(赤い☆印)とワシントンDCでは娯楽用の大麻の使用も合法化されている。ルイジアナ州も2016年5月19日に知事が医療大麻の使用を認める議案に署名しているが、なぜかこの図には含まれていない。(Wikipediaの図やNORMLの図にはルイジアナ州も医療大麻 . . . 本文を読む
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522)膵臓がんとアルデヒド脱水素酵素とヘッジホッグとmTORC1

図: (1)PI3K/Akt/mTOR経路とヘッジホッグ(Hedgehog)経路は、自己複製能や不均等分裂などのがん幹細胞の性質を維持する上で重要な役割を果たしている。(2)アルデヒド脱水素酵素1A1はがん幹細胞で過剰に発現し、幹細胞の性質の維持に重要な働きを担っている。(3)PI3K/Akt/mTOR経路は増殖因子や栄養によって活性化され、セリン・スレオニンキナーゼのmTORを活性化して様々なタ . . . 本文を読む
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