図:黄連(オウレン)の根茎にはベルベリンなどのアルカロイドが含まれ、抗菌・抗炎症作用、健胃・整腸作用、鎮静作用など多彩な薬効を示す。がん細胞を死滅させる効果なども報告され、がんの漢方治療においても有用である。
131)黄連(オウレン)の抗がん作用
黄連(オウレン)は、日本の本州以南に自生、または栽培されるキンポウゲ科の常緑多年草のオウレン(Coptis japonica)のひげ根を除いた根茎で . . . 本文を読む
図:毒物や薬物による肝障害を軽減し回復を促進する効果が認められている生薬やハーブを利用すると、抗がん剤による肝障害の予防や治療にも役立つ。
130) 抗がん剤による肝障害を軽減する漢方治療
【抗がん剤による肝障害】 多くの抗がん剤が肝臓にダメージを与えます。抗がん剤やその代謝産物による肝細胞への直接の毒作用の他に、薬物に対するアレルギー反応や血管内皮障害などが関与する場合もあります。 肝細胞へ . . . 本文を読む
図:カバノアナタケ(チャーガ)は白樺に寄生するキノコで、「白樺の癌」といも言われる。ロシアなど東欧ではがん治療の民間薬として古くから使用されている。ロシアのノーベル賞作家のソルジェニーツィンの代表作の一つの『ガン病棟』の中でも記述されている。
129) 白樺の癌:カバノアナタケ(チャーガ)
【白樺の樹皮・樹液には様々な薬効成分が含まれる】 124話でベツリン酸(betulinic acid)の . . . 本文を読む
図:がん組織が増大し周囲に浸潤したり他の臓器に転移を起こして、組織の破壊や炎症反応が起こると、生体反応として肝臓からC-反応性蛋白(CRP)が産生される。血中のCRP値が高いほどがん患者の予後が悪いことが報告されている。このような状況では、免疫増強作用は逆に病状を悪化させる可能性がある。抗がん作用と抗炎症作用をもった清熱解毒薬が有効な場合が多い。
128) CRPとがんの予後:がんの漢方治療にお . . . 本文を読む
図:抗がん剤と放射線の細胞障害作用は、腫瘍縮小効果(有効性)と臓器障害(副作用)の両方に関連する。遺伝子変異作用は、がん細胞の悪性進展と、正常細胞のがん化(2次がん)を引き起こす。抗がん剤と放射線照射の腫瘍縮小効果を妨げないで、臓器傷害と遺伝子変異を軽減することができれば理想的ながん治療となる。
127) 抗がん剤と放射線の発がん作用を軽減する漢方治療
【抗がん剤と放射線は発がん性がある】
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