693)免疫原性細胞死の誘導(その1): 2-デオキシ-D-グルコース

図:抗がん剤や放射線治療などによってがん細胞が死滅すると(①)、死滅したがん細胞からがん抗原が放出される(②)。がん細胞から放出されたがん抗原は未熟樹状細胞に取り込まれ、未成熟樹状細胞は活性化されて成熟樹状細胞に分化誘導される(③)。成熟樹状細胞は最寄りのリンパ節に移動し、MHC(Major Histocompatibility Complex)のクラスI及びクラスIIに結合したがん抗原をTCR( . . . 本文を読む
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692)免疫療法の効き目を高めるメベンダゾール+セレコックス+シメチジン+α

図:がん組織内のマクロファージやがん細胞はシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現と活性が亢進し、プロスタグランジンE2(PGE2)の産生が増えている。PGE2によってM2型に誘導されたマクロファージ(M2)は細胞傷害性T細胞(CTL)の活性を抑制する(①)。M1型マクロファージはヘルパーT細胞タイプ1(Th1)を活性化してCTLの働きを亢進する(②)。しかし、PGE2はマクロファージのM1型 . . . 本文を読む
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691)漢方薬は感染症に対する抵抗力を総合的に高める

図:漢方薬は複数の生薬を組み合わせて作る(①)。これらの生薬には様々な成分が含まれており、生体機能に多様な作用を発揮する。リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞を活性化して病原菌を免疫システムで排除する(②)。胃や小腸などの消化管の働きを良くして栄養状態を良くし(③)、血液循環や諸臓器の働きを良くして免疫力が高まる状態を作り(④)、さらに気管支や消化管の粘膜バリヤーを強化して病原菌に対する粘膜の防 . . . 本文を読む
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690)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方治療とピドチモド

図:新型コロナウイルス(①)の感染によって肺炎を発症するCOVID-19 (Coronavirus Disease 2019)は未だ有効な治療法が開発されていない(②)。中国では漢方薬を用いた治療が有効であることが報告されている(③)。漢方治療は体力と抵抗力を高めると同時に、咳や発熱などの症状の緩和にも有効(④)。さらに漢方薬の成分には抗ウイルス活性を持つものも見つかっている(⑤)。漢方薬はウイル . . . 本文を読む
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