図:(右)オピオイド増殖因子受容体(OGF受容体)は細胞核の核膜の外側に存在し、オピオイド増殖因子(OGF:メチオニン・エンケファリン)と結合して核の中に移行し、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害因子の発現を亢進して細胞増殖を抑制する。オピオイド増殖因子はオートクリン(自己分泌)あるいはパラクリン(傍分泌)の機序で細胞の増殖を抑制する因子として作用し、発生や創傷治癒や血管新生や細胞増殖の調節を . . . 本文を読む
図:オピオイド(オピウム類縁物質、モルヒネ様物質)にはアヘンアルカロイド(モルヒネなど)と内因性オピオイド(ベータ・エンドルフィンやエンケファリンなど)があり、細胞のオピオイド受容体に結合して作用を発揮する。これらのオピオイドは通常のオピオイド受容体(δ、κ、μ)を介して鎮痛作用や多幸感や免疫調節作用を発揮する。内因性オピオイドのうち、メチオニン・エンケファリンはオピ . . . 本文を読む
図:穀物(米、小麦、トウモロコシ、イモ類など)に含まれる糖質はグルコースが多数結合したデンプンが主体。果物や清涼飲料水やケーキやアイスクリームなどにはグルコースやフルクトースのような単糖類と、グルコースとフルクトースから構成される蔗糖(スクロース)や異性化液糖(高フルクトース・コーンシロップ)が多く含まれる。グルコースに比べてフルクトースは血糖上昇作用やインスリン分泌刺激作用は弱い。しかし、甘味に . . . 本文を読む
図:①人類は進化の過程で、氷河期における約200万年以上におよぶ狩猟採集時代に太る体質を獲得した。それを説明する仮説として肉食関連仮説(Carnivor Connection Hypothesis)、倹約遺伝子仮説(Thrifty Gene Hypothesis)、捕食者解放仮説(Predation Release Hypothesis)などがある。これらの複合的な効果で人間は太りやす . . . 本文を読む
図:人類の祖先の類猿人から初期人類にかけての数百万年間は主に森林に生息して木の葉や果実などの植物性食糧が主体であったため、栄養素としては糖質が主体であった。約250万年くらい前から氷河期に入ると森林が縮小し人類は狩猟採集によって食糧を得るようになり、動物性の食事が主体になって糖質摂取量は減っていった。約1万年前に最後の氷河期が終わると農耕や牧畜が行われるようになり、人類は再び糖質の多い食事に戻った . . . 本文を読む