図:抗がん剤と放射線治療はがん細胞のDNAにダメージを与え、細胞質内にdsDNA(二本鎖DNA)が存在するとcDAS-STINGシグナル経路が活性化され(②)、インターフェロン(IFN)の分泌が誘導され(③)、T細胞(④)とNK細胞(⑤)が活性化される。死滅したがん細胞は樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に貪食され(⑤)、dsDNAによってcGAS-STING経路が活性化され(⑥)、1型I . . . 本文を読む
図:鉄はトランスフェリンに結合して全身を循環している。1分子のトランスフェリンは3価の鉄イオン(Fe3+)を2個運搬できる(①)。ほとんどの細胞の細胞膜に存在するトランスフェリン受容体(TFR)に3価鉄イオンを結合したトランスフェリンが結合すると、この複合体はエンドサイトーシス (Endocytosis)によって細胞内に取り込まれる(②)。エンドソーム(endosome)内の酸性の環境では、鉄イオ . . . 本文を読む
図:がん細胞はトランスフェリン受容体(①)の発現が多く、細胞内に鉄を多く取り込んでいる(②)。ヘム(2価の鉄原子とポルフィリンから成る錯体)の合成も亢進している(③)。抗マラリア薬のアルテスネイト(④)は分子内にエンドペルオキシド・ブリッジ(endoperoxide bridge)を有し、これは鉄イオンやヘムと反応して、活性酸素を発生する(⑤)。鉄イオンやヘムを介してがん細胞内で多量に発生した活性 . . . 本文を読む
図:がん細胞はトランスフェリン受容体(①)の発現が多く、細胞内に鉄を多く取り込んでいる(②)。抗マラリア薬のアルテスネイトは分子内にエンドペルオキシド・ブリッジ(endoperoxide bridge)を有し(③)、これは鉄イオンやヘムと反応して(④)、活性酸素を発生する(⑤)。鉄イオンを介してがん細胞内で多量に発生した活性酸素は、細胞膜や細胞内小器官の膜の脂質を酸化して傷害し、フェロトーシスやア . . . 本文を読む