図:活性化した炎症細胞から産生される炎症性サイトカインのIL-6はがん細胞のIL-6受容体を介してSTAT3を活性化し(①)、Bcl-2やBcl-XLやCyclin D1の転写を亢進し(②)、アポトーシス抵抗性や細胞増殖を促進する(③)。さらに、低酸素誘導因子-1(HIF-1)の転写を亢進する(④)。増殖因子や成長因子によるシグナルはPI3K/Aktシグナル伝達系を介してmTORC1(哺乳類ラパマ . . . 本文を読む
図:ブドウやブルーベリーに含まれるスチルベン誘導体のレスベラトロール(①)やプテロスチルベン(②)は細胞内のAMP/ATP比を上昇し(③)、AMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化する(④)。AMPK活性化はNAD+/NADH比を高め(⑤)、サーチュイン1(SIRT1)を活性化する(⑥)。AMPKはPGC-1α(Peroxisome Proliferator- activat . . . 本文を読む
図:サーチュインはNAD+/NADHの比率の変動を感知することによって、細胞内の栄養素の供給状況や物質代謝の状況を把握している(①)。絶食やカロリー制限などによって栄養素、特に糖が減少すると、NAD+が増え、サーチュイン(SIRT)が活性化する(②)。サーチュインは細胞質や核に存在するSIRT1(③)やミトコンドリアに存在するSIRT3(④)など7種類が知られている。サーチュインはタンパク質の脱ア . . . 本文を読む
図:生き物には寿命(生まれてから死ぬまでの時間)があり(①)、時間とともに老化が進む(②)。体内の生命活動に必須の補酵素のニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide:NAD+)の体内量は老化の進行とともに減少する(③)。NAD+の前駆物質であるニコチンアミド・リボシド(nicotinamide riboside:NR ④)やニコチン . . . 本文を読む