346)還元型グルタチオンの枯渇を目指すがん治療:ケトン食と2-DGとスルファサラジン

図:グルタチオンは細胞内の酸化ストレスの軽減に重要な役割を果たしている。がん細胞内の還元型グルタチオンの量が多いと、抗がん剤や放射線治療に抵抗性になる。スルファサラジンはシスチン・トランスポーターを阻害することによってグルタチオンの合成を阻害する。2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)やケトン食は解糖系によるATP産生やペントース・リン酸経路でのNADPH産生を低下させることによって還元型グルタ . . . 本文を読む
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345)漢方治療(中医薬治療)は肺がんの抗がん剤治療の効果を高める

図:ステージIIIとIVの進行肺がん患者の抗がん剤治療において、中医薬を併用した場合の効果を検討した24のランダム化臨床試験のデータをメタ解析した報告がある。抗がん剤治療に中医薬治療を併用すると、(1)毒性(副作用)を軽減し、(2)生存率を向上し、(3)奏功率を高め、(4)全身状態(KPS)を改善することが示されている。 345)漢方治療(中医薬治療)は肺がんの抗がん剤治療の効果を高める 【進 . . . 本文を読む
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344)糖質制限だけでもがん抑制効果がある:動物実験の結果から

図:マウスにがんを移植する実験系では、エサの糖質のカロリー比を8%に減らし、減ったカロリー分をタンパク質で増やす低糖質・高タンパク食で飼育すると、通常のエサ(糖質のカロリー比が55.2%)で飼育した場合に比べて、腫瘍の増大速度は半分以下に遅くなった。糖質を10%や15%に減らした低糖質食でも同様の腫瘍抑制効果が認められ、糖質摂取量が少ないほど腫瘍抑制効果が高かった。がんを自然発症するように遺伝子改 . . . 本文を読む
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343)脂肪酸合成酵素(FAS)とがん

図:がん細胞では、グルコース(ブドウ糖)の取り込みおよび分解(解糖)が亢進している。さらに、クエン酸から脂肪酸を新しく合成する代謝も亢進している。この経路に関わる一連の脂質代謝酵素群は、脂肪酸合成の亢進あるいはそれ以外のメカニズムをも介し、がん細胞の生存と増殖を促していることが明らかになっている。ブドウ糖の取込み、解糖系、脂肪酸合成を同時に阻害すると、がん細胞の増殖を効果的に抑制し、死滅させること . . . 本文を読む
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