図:1万人の女性が1年に1回のマンモグラフィー検診を10年間受けた場合、乳がんによる死亡が防げる人数は40歳で1〜16人、50歳で3〜32人、60歳で5〜49人と推定されている(①)。しかし、10年間の間に1回以上の偽陽性の判定(乳がんでないのに乳がんの疑いの診断)を半数以上の人が受け(②)、1000人前後は乳がんではない(偽陽性)のに針生検(バイオプシー)を受ける(③)。がんという診断が確定する . . . 本文を読む
図:スクリーニングで発見可能な段階(●)から臨床症状が出て外来で見つかる段階(×)までの期間を「前臨床段階」と定義すると、この前臨床段階の期間は、増殖速度の速いがんでは短く、増殖速度の遅いがんでは長い。スクリーニングで検出可能となった時期が同じ2例づつのペア(増殖の速いがんと遅いがんの1:1のペア)が6組あったとして、がん検診によって前臨床段階で見つかる(オレンジの線)のは、増殖の速い . . . 本文を読む
図:ミネソタ大腸がん対策試験(Minnesota Colon Cancer Control Study)の結果は、便潜血スクリーニングによる大腸がん検診は大腸がんによる死亡を約3分の2に減らしたが、全死因死亡者数は減らさなかった。
545) がん検診の不都合な真実(その1):がん検診は人命を救っていない
【寿命が延びなければ「がん検診」の意味はない】がん検診が有効かどうかは、その検診で対象にな . . . 本文を読む
図:①転写因子のFoxO3aが活性化されるとがん細胞の増殖は抑制され、細胞死が促進される。②AktとIκBキナーゼはFoxO3aをリン酸化して核外へ移行させることによってFoxO3aの転写活性を阻害する。③IκBキナーゼは転写因子のNF-κBを活性化し、がん細胞の増殖を促進し、細胞死に抵抗性になる。④オーラノフィンとサリドマイドはIκBキナーゼの活性 . . . 本文を読む