図:クエン酸は白色の結晶性の粉末で,臭いはなく,酸味があり、医薬品や食品や工業用などで広く使用されている(①)。クエン酸は3つのカルボン酸(COOH)を持つ(②)。水に溶かして、1日に10グラム程度を摂取すると(③)、がん細胞の増殖を抑制し、がんを縮小し消滅できるという報告がある(④)。この「がんのクエン酸療法」に関しては、インチキ医療と言う意見もあるが、最近はクエン酸の抗がん作用が動物実験などの . . . 本文を読む
図:ヒストン脱アセチル化酵素によってヒストンのアセチル化が低下するとクロマチンが凝集して遺伝子転写活性は抑制される(①)。ケトン食で産生されるβ-ヒドロキシ酪酸、アブラナ科植物に含まれるジインドリルメタン、関節リュウマチ治療薬のオーラノフィンはヒストン脱アセチル化酵素を阻害してヒストン・アセチル化を亢進する(②)。アセチルCoAはグルコースや脂肪酸の分解で産生される。ジクロロ酢酸ナトリウ . . . 本文を読む
図:鉄はトランスフェリンに結合して全身を循環している。1分子のトランスフェリンは3価の鉄イオン (Fe3+)を2個運搬できる(①)。がん細胞では細胞膜に存在するトランスフェリン受容体の発現が亢進して鉄の取り込みが亢進している(②)。3価鉄イオン (Fe3+)はエンドソーム(endosome)内の酸性の環境では2価の鉄イオン (Fe2+)に還元される(③)。2価の鉄イオンはエンドソームを出て細胞質に . . . 本文を読む
図:細胞分裂時にある一定の確率でDNA複製エラーによる遺伝子変異が発生する(①)。精子や卵子の生殖細胞に起こった遺伝子変異は、遺伝病の発生を引き越こすが、進化を促進する働きがある(②)。体細胞に発生した遺伝子変異はがん細胞を発生させる(③)。生殖細胞変異は子孫に継承されるが、体細胞変異は子孫に継承されない(④)。DNA複製エラーをゼロにすれば、遺伝病もがん細胞も発生しないが、その種は進化できないの . . . 本文を読む