図:がん組織の中にはアルデヒド脱水素酵素1(ALDH1)を多く発現するがん細胞(ALDH1と記載)が存在する(①)。ALDH1の発現が多いがん細胞はがん幹細胞の性状を有し、抗がん剤耐性の性質を持つ(②)。ALDH1の発現が少ないがん細胞は抗がん剤で死滅しやすいが、ALDH1陽性のがん細胞は抗がん剤に抵抗性なので、生き残って増殖する(③)。がん幹細胞は腫瘍形成能を持つので、生き残ったALDH1陽性の . . . 本文を読む
図:新型コロナウイルスのSARS-CoV-2の感染によって肺炎(COVID-19)が発症する(①)。重症化すると敗血症や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や多臓器不全が起こり、究極的には細胞レベルのミトコンドリア呼吸の破綻が起こる(②)。活性酸素の産生が亢進して、ミトコンドリアの酸化傷害が引き起こされる(③)。ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD+)の前駆体のニコチンアミド・リボシドやニコ . . . 本文を読む
図:加齢に伴ってリンパ球(T細胞やB細胞など)や貪食細胞(マクロファージや樹状細胞など)などの免疫細胞の機能が低下する(①)。これを免疫老化(Immunosenescence)と言う(②)。免疫老化によって感染症に罹りやすくなり、さらに感染が持続(遷延化)しやすくなる(③)。持続的感染は持続的な炎症反応(慢性炎症)を引き起こして、炎症性サイトカインの分泌が亢進する(④)。このような慢性炎症状態は組 . . . 本文を読む
図:インスリンやインスリン様成長因子-1や成長ホルモンなどの増殖因子が細胞の受容体に作用するとPI3キナーゼ(PI3K)というリン酸化酵素が活性化され、これがAktというセリン・スレオニンリン酸化酵素をリン酸化して活性化する(①)。活性化したAktはTSC1/TSC2を阻害してRheb(Ras homolog enriched in brain)を活性化し、mTORC1を活性化する(②)。Aktは . . . 本文を読む
図:穀物(米、小麦、トウモロコシ、イモ類など)に含まれる糖質はグルコースが多数結合したデンプンが主体。果物や清涼飲料水やケーキやアイスクリームなどにはグルコースやフルクトースのような単糖類と、グルコースとフルクトースから構成される蔗糖(スクロース)や異性化液糖(高フルクトース・コーンシロップ)が多く含まれる。グルコースに比べてフルクトースは血糖上昇作用やインスリン分泌刺激作用は弱い。しかし、甘味に . . . 本文を読む