図:活性酸素や慢性炎症や虚血や老化などによって神経細胞が傷害されると(①)、ミトコンドリアでのATP産生が障害され(②)、神経細胞の変性や細胞死が誘導される(③)。一方、炎症などの刺激によってグリア細胞が活性化されると(④)、神経細胞の変性・細胞死が誘導される(⑤)。神経細胞の変性や細胞死は筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患を引き起こす(⑥)。コエンザイムQ10やR体αリポ . . . 本文を読む
図:がん細胞の代謝の特徴であるワールブルグ効果(解糖系の亢進と酸化的リン酸化の抑制)を正常化し、がん細胞の酸化ストレスを高める方法として、がん細胞の解糖系やペントース・リン酸経路を阻害するケトン食(①)と2-デオキシグルコース(2-DG:②)、ミトコンドリアでの代謝を促進するジクロロ酢酸(③)、呼吸鎖を阻害して活性酸素の産生を高めるメトホルミン(④)がある。オーラノフィンとジスルフィラムはグルタチ . . . 本文を読む
図:放射線と抗がん剤治療は活性酸素の産生を高めて細胞を死滅させる(①)。ミトコンドリアでの酸素呼吸(酸化的リン酸化)を亢進するジクロロ酢酸ナトリウム(②)、細胞内で活性酸素の産生を高める薬剤(アルテスネイト、メトホルミン、セレコキシブ、高濃度ビタミンC点滴)も活性酸素の産生を増やす(③)。活性酸素の産生量が増えると、活性酸素を消去する抗酸化物質や抗酸化酵素による抗酸化力を高めて酸化還元バランスを維 . . . 本文を読む
図:抗がん剤治療は消化管や神経系にダメージを与え(①)、食欲低下や吐き気・嘔吐、消化吸収機能障害などの胃腸機能の低下、抑うつ・不安感・末梢神経障害・不眠などの精神神経系の様々な副作用を引き起こす(②)。漢方薬(③)と内因性カンナビノイドのアナンダミド(④)はこのような抗がん剤の副作用の軽減において相乗効果が期待できる。
709)抗がん剤の副作用軽減における漢方薬とアナンダミドの相乗効果
【内因 . . . 本文を読む
図:内因性カンナビノイドのアナンダミド(①)はカンナビノイド受容体のCB1とCB2に作用して様々な生理作用を発揮する(②)。CB1とCB2は様々な臓器や組織に分布し、多様な生理作用を制御している(③)。キノコの一種のトリュフにはアナンダミドが含まれている(④)。パルミトイルエタノールアミドとカンナビジオールとチョコレートはアナンダミドを分解する脂肪酸アミドハイドロラーゼ(fatty acid am . . . 本文を読む