図:がん細胞はトランスフェリン受容体の発現が多く、細胞内に鉄を多く取り込んでいる(①)。アルテスネイトは分子内にエンドペルオキシド・ブリッジ(endoperoxide bridge)を有し、これは鉄イオンやヘムと反応して(②)、活性酸素を発生する(③)。鉄イオンを介してがん細胞内で多量に発生した活性酸素は、細胞膜や細胞内小器官の膜の脂質を酸化して傷害し、細胞死(フェロトーシス)を誘導する(④)。正 . . . 本文を読む
図:α-リノレン酸は亜麻の種子や荏胡麻の種子の油に多く含まれる。α-リノレン酸は炭素数18で二重結合を3個持つ脂肪酸(C18:3)で、カルボキシル基(COOH)から数えて9番目と12番目と15番目の炭素に二重結合があり、これらはいずれもシス型の構造をとる(9c,12c,15c)。プニカ酸はリノレン酸の異性体の一種でザクロ種子油に多く含まれる。プニカ酸はカルボキシル基(COO . . . 本文を読む
図:ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)とレチノイドX受容体(RXR)はヘテロダイマー(PPAR-RXR)を形成し、それぞれの受容体にリガンドが結合するとコアクチベーターが結合して、標的遺伝子のDNAのペルオキシソーム増殖因子応答配列(AGGTCAの塩基配列が1塩基をはさんで同方向に並んだAGGTCA-n-AGGTCA のダイレクトリピート構造)に結合して転 . . . 本文を読む