図:細胞膜の脂質分布は均質ではなく、一部の脂質は限局したドメイン(領域)を形成しており、脂質ラフトと呼ぶ(①)。脂質ラフトはコレステロールやスフィンゴ脂質が多く、流動性が低下し、シグナル伝達タンパク質のプラットフォームおよびハブとして機能する(②)。脂質ラフトにはシグナル伝達系のタンパク質が集合し、シグナル分子間の相互作用の場として働いている(③)。ドコサヘキサエン酸は脂質ラフトのコレステロールを . . . 本文を読む
図:細胞膜でコレステロールが増えると、細胞膜の流動性が低下する(①)。細胞膜の脂質二重層にはコレステロールとスフィンゴ脂質が豊富なミクロドメイン(脂質ラフト)が存在する(②)。ラフトは筏(いかだ)の意味で、脂質ラフトには細胞増殖を促進する増殖因子受容体やシグナル伝達分子が集まっており(③)、がん細胞の増殖や細胞死抵抗性を促進する(④)。シンバスタチンはコレステロールの合成を阻害する(⑤)。その結果 . . . 本文を読む
図:α-リノレン酸(①)は亜麻の種子や荏胡麻(エゴマ)の種子など植物油に含まれる(②)。エイコサペンタエン酸(③)とドコサヘキサエン酸(④)は微細藻類(⑤)や魚類(⑥)に多く含まれるが植物油には含まれない。α-リノレン酸を摂取すると一部はエイコサペンタエン酸に変換される(⑦)。しかしドコサヘキサエン酸への変換は極めて少ない(⑧)。がん、認知症、うつ病、心臓疾患などの予防や治 . . . 本文を読む
図:抗がん剤や放射線治療は腸内細菌叢の異常(Dysbiosis)を引き起こし(①)、粘膜バリアが破綻し(②)、悪玉菌が優位になって(③)、粘膜の炎症を引き起こす(④)。腸内細菌が体内に侵入して全身感染症を引き起こす(⑤)。ドコサヘキサエン酸と食物繊維と酪酸菌は腸内の酪酸を増やし、腸内細菌叢の異常を改善し、悪玉菌の有害作用を阻止する(⑥)。
816)ドコサヘキサンエン酸(DHA)はプレバイオティク . . . 本文を読む