840)アッカーマンシア・ムシニフィラの抗がん作用(その1):大腸粘膜バリアの維持・強化

図:正常な大腸粘膜では粘液層(①)が厚く、善玉菌(②)が多く、分泌型IgAや酪酸の量が多い(③)。抗がん剤や放射線照射(④)は腸内細菌叢の変化を起こして悪玉菌が増える(⑤)。粘液層が破壊されて粘膜バリアが破綻し(⑥)、腸管内の病原菌が体内に侵入し(⑦)、粘膜炎や敗血症や全身感染症を引き起こす(⑧)。腸内細菌の一種のアッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)は大 . . . 本文を読む
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839)デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の抗老化・寿命延長作用

図:デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は様々な組織・臓器において多彩な抗老化作用を発揮する。 839)デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の抗老化・寿命延長作用 【デヒドロエピアンドロステロンは性ホルモンの前駆物質】私たちの体内では、様々なホルモンが生理機能を調節しています。ホルモンというのは、体内において特定の器官で合成・分泌され、血液など体液を通して体内を循環し、別の決まった細胞 . . . 本文を読む
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838)がん細胞のPD-L1の発現量を減らすドコサヘキサエン酸と2-デオキシ-D-グルコースとメトホルミン

図:がん細胞はPD-L1の発現(①)が亢進しており、産生されたPD-L1は細胞表面に移行し(②)、T細胞のPD-1と結合して(③)、活性化した細胞傷害性T細胞の細胞死を誘導する(④)。PD-L1はユビキチン化されて(⑤)、プロテアソームで分解されている(⑥)。COP9シグナルソーム 5 (CSN5) はPD-L1に結合したユビキチンを外す作用があり、PD-L1のプロテアソームでの分解を阻止する(⑦ . . . 本文を読む
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837)断酒薬のジスルフィラムは小胞体ストレスと酸化ストレスを高めてがん細胞は死滅する

図: 酸化ストレスは変異タンパク質を増やして小胞体ストレスを亢進する(①)。2-デオキシグルコースは糖鎖異常の糖タンパク質を増やして小胞体ストレスを誘導する(②)。これに対して、ユビキチン・プロテアソーム系(③)とオートファジー・リソソーム系(④)で異常タンパク質を分解することによって小胞体ストレスを軽減する。ジスルフィラムはユビキチン・プロテアソオーム系を阻害し(⑤)、活性酸素の産生を増やして酸 . . . 本文を読む
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