図:膠芽腫(グリオブラストーマ)はがん幹細胞と成熟がん細胞から構成されている(①)。抗がん剤治療や放射線治療(②)を行うと、成熟がん細胞は死滅するががん幹細胞は治療に抵抗性して生き残り、再燃・再発を引き起こす(③)。がん幹細胞のFoxO3aという転写因子を活性化すると(④)、がん幹細胞の特性を維持できなくなり、がん幹細胞の抗がん剤や放射線治療に対する感受性が高まり、がんを消滅できる(⑤)。メトホル . . . 本文を読む
図:ミトコンドリアでの酸化的リン酸化で活性酸素種が産生される(①)。細胞は活性酸素種を消去するためにグルタチオンやチオレドキシンなどの抗酸化システムを持っている(②)。酸化したグルタチオンとチオレドキシンを還元するための還元剤(NADPH)はペントースリン酸経路から供給される(③)。2−デオキシ-D-グルコース(2-DG)はヘキソキナーゼ(HK)によって2-DG-6リン酸(2-DG-6 . . . 本文を読む
図:がん細胞はグルコースの取り込みと解糖系が亢進し(①)、乳酸産生が亢進している(②)。さらにペントース・リン酸経路が亢進し、核酸やアミノ酸や脂肪酸やNADPHの合成が亢進している(③)。ミトコンドリアでの酸化的リン酸化は抑制されている(④)。発酵小麦胚芽エキス(Avemar)はグルコースの取り込みと解糖系と乳酸産生を阻害し(⑤)、ペントースリン酸経路を阻害して、物質合成と抗酸化力を低下させ(⑥) . . . 本文を読む
図:ヒストン脱アセチル化酵素によってヒストンのアセチル化が低下すると、ヒストンとDNAが蜜に接着してクロマチンが凝集し、遺伝子転写活性は抑制される(①)。ケトン食で産生されるβ-ヒドロキシ酪酸、アブラナ科植物に含まれるジインドリルメタン、関節リュウマチ治療薬のオーラノフィンはヒストン脱アセチル化酵素を阻害してヒストン・アセチル化を亢進する(②)。アセチルCoAはグルコースや脂肪酸の分解で . . . 本文を読む