私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

久延毘古<クエヒコ>の登場

2018-03-16 09:58:59 | 日記
 <クエビコ>は、どこからどのように登場して来たのかは分からない之ですが、その経緯についてはどうでもよいかのように、此処で、突如として、登場します。「物語」と言うものは本当に便利な物ですね。何処でも、自由自在に、造ったりすることも出来たり、また、飛び出してくることも出来たりできるのですから。
 まあ、そんなことはどうでもよろしい。誰かが疑問に思ったりしておることでも、平気で、それが架空のこの、であっても、実際にそこにあるように物語を展開させることができるのですから、大変、便利な手法だと言わざるを得ませんですよね。「どうして????」だなんて思うこと自体が不遜なることなのですよ。と、言わんばかりに即座に解決することができるのです。

 まあこの場合も、直ぐ解答が導き出されます。すなわち、「クエビコ」そうです。「案山子」がオホクニに教えます。

      “此者神産日神之御子少名毘古那神<コハ カミムスビカミ ノ ミコ スクナヒコナノカミ>”

 と。そこで、オホクニは、早速、天にまします「神産日神」を訪ねます。これも、地上から天までです。そんなことが即座に出来るのですかと問いたいようなことですが、それが可能な世界が神の世界での話です。「少名毘古那神は本当にお子様ですか」と尋ねます。すると、神産日神は

  “此者実我子也。於子之中、自我手俣久岐斯子也<コハ マコトニ アガミコナリ。ミコノナカニ アガ タナマタヨリ クキシミコナリ”

 と申されます。 自分の指の股から“久岐斯<クキシ>”毀れ落ちた子供だと言われたのです。