また、ある時、吉野の人が作った“大御酒<オホミキ>”を天皇に献上したときに歌った歌も出ています。まあ、どうでもよいことですが、ついでのことに書いておきますのでよかったら読んでみてください。
白檮(かし)のふに 横臼(よくす)を作り
横臼に 醸(か)みし大御酒
甘(うま)らに 聞こし以ち食(お)せ
まろが知(ち)
意味は「樫の木で作った臼で我々が造った御酒は大変甘く美味しいです。さあどうぞ思う存分に楽しんでお飲みください。我々の大王様よ」です。<チ>は「人を尊とびて言う言葉で、我が君という意味なり」とは、宣長先生の言です。
なお、この時、吉野の人たちは
“撃口鼓為伎而<クチツツミヲウチ ワザヲナシテ>”
とありあすが、「伎<ワザ>」は「わざおぎ」で、手ぶり足踏みなど面白くおかしい技や歌い舞うなどして、神人を和らげ楽しませることです。又、「口鼓」は、現在では日本には残っていないのですが、アイヌの人々が持つ楽器「口琴」のような楽器だと思われます。
これなどは天皇へ献上される地方の特産物の納付される時の儀式だったのです。このような記録が残っているいるために、後世の人が古代の社会の儀式を知ることができるのです。そんな意味でも古事記は大変な貴重な意義深い歴史的な資料となるのです。
白檮(かし)のふに 横臼(よくす)を作り
横臼に 醸(か)みし大御酒
甘(うま)らに 聞こし以ち食(お)せ
まろが知(ち)
意味は「樫の木で作った臼で我々が造った御酒は大変甘く美味しいです。さあどうぞ思う存分に楽しんでお飲みください。我々の大王様よ」です。<チ>は「人を尊とびて言う言葉で、我が君という意味なり」とは、宣長先生の言です。
なお、この時、吉野の人たちは
“撃口鼓為伎而<クチツツミヲウチ ワザヲナシテ>”
とありあすが、「伎<ワザ>」は「わざおぎ」で、手ぶり足踏みなど面白くおかしい技や歌い舞うなどして、神人を和らげ楽しませることです。又、「口鼓」は、現在では日本には残っていないのですが、アイヌの人々が持つ楽器「口琴」のような楽器だと思われます。
これなどは天皇へ献上される地方の特産物の納付される時の儀式だったのです。このような記録が残っているいるために、後世の人が古代の社会の儀式を知ることができるのです。そんな意味でも古事記は大変な貴重な意義深い歴史的な資料となるのです。