我が息子「弟君」が雄略の命令を聞かず、そのまま百済に数カ月も留まっていることを知った田狭は、「わが息子よ。」と使いを遣わし
「お前は何を思って海を渡り百済まで、人の首を狙いにやって来たのか??もう少し自分の首のことを心配しろ。若し、このまま集めた才伎と一緒に雄略の所へ帰るものならば、忽ち、お前の首は吹っ飛んでしまうこと間違いないよ。このまま百済にいなさい。」
と諭します。この父親の深いありがたい思慮を受けて「弟君」はその忠告に従うことにします。しかし、その時、弟君の妻に"楠媛<クスヒメ>”が一緒にいました。日本書紀には彼女について
”国家情深、君臣義節 忠踰白日、節冠青松、悪斯謀反”
<オホヤケノココロフカク クンシンオコトワリ タシカナリ タダシキコト マヒヲコエ
マタキコト トコマツニスギタリ ミカドカタムケントスルヲ ヌクミテ>
と説明しています。要するに、弟君の妻「楠媛」は「君主に対して忠誠心を尽くすのが臣下の務めで、いかなる理由があろうとも、それに違反することはしてはならない。」と思い。夫の行為に対して腹立ちて、ひと思いに殺害してしまったのです。
「お前は何を思って海を渡り百済まで、人の首を狙いにやって来たのか??もう少し自分の首のことを心配しろ。若し、このまま集めた才伎と一緒に雄略の所へ帰るものならば、忽ち、お前の首は吹っ飛んでしまうこと間違いないよ。このまま百済にいなさい。」
と諭します。この父親の深いありがたい思慮を受けて「弟君」はその忠告に従うことにします。しかし、その時、弟君の妻に"楠媛<クスヒメ>”が一緒にいました。日本書紀には彼女について
”国家情深、君臣義節 忠踰白日、節冠青松、悪斯謀反”
<オホヤケノココロフカク クンシンオコトワリ タシカナリ タダシキコト マヒヲコエ
マタキコト トコマツニスギタリ ミカドカタムケントスルヲ ヌクミテ>
と説明しています。要するに、弟君の妻「楠媛」は「君主に対して忠誠心を尽くすのが臣下の務めで、いかなる理由があろうとも、それに違反することはしてはならない。」と思い。夫の行為に対して腹立ちて、ひと思いに殺害してしまったのです。