恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

16.アルバイト

2017年12月24日 | 冬の物語
 クリスマスイブの日に何でいつもアルバイトをしなければならないのだろう。
 きっと、独り身だからいけないのではないのだろうか。
 町中を見渡せば、カップルだらけで嫌になる。
 ラブホテルもたくさんの人が入ってて、この日ばかりは、ホテルが傾くと例えるほどだ。 
 店内でも、ラブソングがたくさん流れている。
 広瀬香美に山下達郎って、いつの時代の歌だよと思いつつ、浸ることができるのはなぜだろう。
 昔から、愛の歌だけは変わらないのかもしれない。
 恋がうまくいったり、いかなかったり、別れたり、また、くっついたり、クリスマスの日に、忙しすぎじゃないかと思う。
 俺だったら、インフルエンザにかかりそうである。
 クリスマスに会えたらいいねって、今となっては、おとぎ話に近い歌だ。
 そんな歌を聴きながら、店の接客をしていた。
 一時たったら、店長がケーキとシャンパンを持ってきた。
 「今日は、イブだから、みんなで食べよう。」と言って、ケーキを控室に置いた。
 すぐシャンパンを開ける同僚。ポンという心地よい音が響く。
 「今日は、イブの日にシフトに入ってくれてありがとう。」店長が申し訳なさそうに言って、その場にいた3人で乾杯をした。
 ケーキを一口食べる。超おいしい。
 みんなでワイワイ言いながら、クリスマスソングを聞きながら、少しの休憩の時間を楽しんだ。 
 窓の所を見ると、雪がちらついている。
 「今日は、ホワイトクリスマスか。本当神秘的だな。」とつぶやき、こういう事があるから、イブの日も悪くないのかもしれないと思った。
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