賢人の警鏡
中央研究所が業績に結びつかない。
おもしろい記事というか、「なるほど。」という記事が日経ビジネスに掲載されているの注目した。
日本の特許出願数は、数年前まで世界一だったそうだ。特許取得件数でもトップクラス。技術力は世界でも間違いなく指折りなのに、なぜ競争に勝てなくなってきたのか。
これに対し、「企業の研究者が市場を見ていない。「中央研究所には意味がない」という言説が流布されるようになってきているようだ。又、経営者自身も、「金ばかり使って効果がない。」「研究者は好きなことばかりやっている。」と思っている経営者が多いという。
このことに対し、日本電産の永守重信社長が警鏡をならしている。
中央研究所も「経営」しなければいけない。研究成果が上がらないという企業は研究者を学歴だけで採用し、大まかな担当だけ決めて、後は放任しているのではないだろうか。
それではダメだと。
まず大事なことは、自己管理をする気のある人材を採る。そして役割を明確にする。そして大事なことは、「揺さぶることです。」と言っている。6カ所ある研究所の中でテーマの研究が進んだり、行き詰まった時にその中で、人を組み合わせたり、移動させたりして揺さぶるのだそうだ。
研究所でも、ビジネスのように、目標があって、強調があって、競争があることです。うかうかしていたら自分のテーマは取られてしまう。だから人の力を生かしながら効率よく研究を進めた方が有利になる。会社経営と同じだ。という考え方だ。
ビジネスでは、必死にその仕組みを作ろうとするのに、なぜ、中央研究所ではそれをやらないのか。研究所の効率を落としているのは経営者自身ではないだろうか。との警鏡だ。
「研究所を経営する。」 なるほど、確かにそうだと共感しました。
永守 重信 日本電産社長
グループ約180社、従業員数約16万人のグローバル企業へと成長させ、日本電産コパル(株)、日本電産トーソク(株)、日本電産コパル電子(株)、日本電産リード(株)等、グループ上場会社の代表取締役会長等も兼務する。
「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という三大精神に集約される独自の経営哲学を持って、常に前向きで積極的な考え方・行動の重要性を説き、最も注目される経営者の一人として、その言動が各方面から注目されている。
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