松下電器中央研究所等で30年間,半導体関連の研究活動に従事
そして、今なお独自研究開発に従事しながら、鹿児島の人材育成に熱意を注ぐ。
大阪府交野市に本社研究所を置き、今なお、専門分野に加え、新たに自然科学の研究分野にも幅を広げ研究に従事されている「アトムニクス研究所」の畑田賢造社長、鹿児島県の枕崎市の出身の企業家です。
畑田社長と知り合ったのは、私が鹿児島県の大阪事務所勤務の時です。13人の鹿児島出身者で「関西かごしま企業家クラブ」を作った時の1人です。
ほとんどが、製造業の第一線で活躍されている社長の中で、ただ1人、研究開発に従事されており、異色の存在でした。お聞きすると、松下電器の中央研究所で部長まで登り詰め、200数十件もの特許に従事され、恩腸発明賞やオーム技術賞の受賞、更には「TAB技術入門」や「システム実装機能の全て」など著書活動歴もあり、半導体研究分野のパイオニアと言われる方でした。
半導体分野で活躍される畑田社長は、反面、鹿児島の若者の人材教育にも関心が高く、この協会の会員企業ということで、甘えて4回も講演をお願いしております。しかも、ほとんどがボランティアでの講演。今月は25日に鹿児島市でのSPP講座にもわざわざ、自費で来鹿して頂き、高校生・大学生に、これまでの自分の経験や収集してこられた世界の産業動向など、熱い思いを込めて、幅広い分野の話をして頂きました。
特に、松下電器勤務時代に培われた世界中の研究者・技術者等とのネットワークは今でも維持されており、その人脈のすばらしさ、更には、インターネット等での情報収集に頼るのではなく、自ら世界の現地に足を運ばれ、自分で見聞きされた情報はすごいの一言です。
当協会の活動にとって、なくてはならない知恵袋として、今後とも活躍を期待しております。
高校生向け講義の様子(10.7.25:鹿大にて)
かごしま企業家交流協会
http:// www.kagoshima-kigyouka.com/