よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

かごしまシニア応援ネット①/鹿児島での活動(138)

2011-10-31 06:21:34 | 鹿児島での活動

 かごしまシニア応援ネット http://www.kagoshima-senior-ouen.net/

「よく生きる秘訣」、 新しいことを始めよう。 聖路加国際病院「日野原重明理事長」百寿記念特別インタビュー

  

 今、鹿児島県の長寿・生きがい推進室から「かごしまシニア応援ネット」構築の受託を受け、この製作に取り組んでいる。

この応援ネットでは、シニアの方々が元気でシニアライフを送っていただき、それまでの経験や技術を生かし、又、新たに学習いただき、出来るだけいきいきとして社会活動に従事してもらうための様々な情報を提供していくことを目的にしていきます。

このネットメニューに「元気シニア」を紹介するコーナーがありますが、今私が知る日本の元気シニアの中で、「超元気シニア」は、この方ではないだろうか。

現在も、聖路加病院理事長の「日野原 重明先生」。お名前を一度は耳にされた方が多いと思います。1911 年 10 月 4 日に山口県に生まれで、 今年 100 歳を迎えられ、ますます元気な方です。

この日野原先生が, 日経の 「百寿記念」特別インタビューで,現代社会をポジティブに生き抜く秘訣について, 次の様に話されている。 

 まず、「 新しいことを創(はじ)めよう」                                            


いま私は, 朝目覚めると, 真っ先に, アナザーデー が与えられた喜びを感じます。 今日 1 日, やることがあるという気持ちの張りがありますので, さっと跳び起きて次の行動に移ります。今日与えられた新しい命に全力で取り組む・・・それが私の幸福感の源なのです。

私たちは, 完全に健康である, と言う事はありません。では, 何を以って健康と言うのか。

それは 「健康感」 です。 「自分は健康だなあ」 と思える気持ちが, 健康である ということなのです。 言い換えれば, 「生きがい」 を持つということです.

私は 2000 年に, 「新老人」 の会を発足させましたが, この会は, まず 75 歳以上の人に入会してもらいました。その後,20 歳以上の若い人までも, サポート会員として入会を歓迎しています。 全国各地の支部を講演して回りながら, 私はいつもこうい言うのです。

「新しい事を創めましょう」
そんな事ができるわけがない、と思うかもしれませんが、 例えば, 後藤はつのさんという 107 歳の洋画家の方は、80 歳を過ぎてから絵を創め、 今では個展を開くようになりました。私も 98 歳から俳句を創めたところです。

創めるのに遅い早いはありません。 新しい事に打ち込むこと・・・それが 「生きがい」 となるのです。

どうですか皆さん。おそらく大方の方は、「う~ん」と唸ったのでは?。医者だから、一生働ける仕事があるから、いろいろな好条件はあるでしょう。でも、現代会を積極的に、ボジティブに生き抜く秘訣ではないでしょうか。

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奄美沖にレアメタル/鹿児島の話題・情報(108)

2011-10-28 06:15:15 | 鹿児島の話題・情報

奄美沖浅い海底にレアメタル優良鉱床の可能性

熊大准教授が先月発見

先週、地元紙に標記タイトルで、奄美沖にレアメタルの情報が報道された。

鹿児島県・奄美大島の西北西約50キロ、深さ約480メートルの海底で、レアメタル(希少金属)のアンチモンを高い割合で含む鉱石を、熊本大学大学院の横瀬久芳准教授(海洋火山学)が発見したとのこと。

この鉱石は「海底熱水鉱床」の存在を示すとみられ、横瀬准教授は「浅い海底にも優良金属の鉱床が存在する可能性がある」としている。

海底熱水鉱床は、マグマで熱せられた海水に金属が溶け込んだ流体が、海中で急激に冷やされて一気に固められ濃縮したものとされる。

一般的には、レアメタルなどの金属が多く含まれ、アンチモンは半導体などに用いられているという。

日本では沖縄と伊豆沖などで既に確認されているが、いずれも千メートル以上の深い海底であり、横瀬准教授は9月、深さが半分以下の奄美大島沖の海底表面で、鉱床から噴出した熱水が冷えて金属が固化した「黒鉱」と呼ばれる鉱石を採取したもの。

 奄美沖は水深が浅く、これまで鉱床があると推測されていた海域からは外れており、横瀬准教授は「ノーマークの場所で発見され、ないと言われていた浅い海底に鉱床がある可能性が示された。浅ければ採掘上も有利だ」と話しているようだ。

 採取した鉱石を分析した九州大大学院の石橋純一郎准教授(地球化学)は「浅い海底は熱水の温度が低くアンチモンが固まりやすいため、分析結果からも浅い海底に鉱床がある可能性が裏付けられた」としている。

これが本当であれば、 鹿児島県にとっては朗報である。浅い海域のため採掘面での利点。今後、他の奄美沖近海の鉱床の可能性もあるのではという期待も抱かせる情報ではないかと思われる。今後の展開が注目される。

                

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10年鹿児島県工業統計/鹿児島の話題・情報(106)

2011-10-27 06:27:48 | 鹿児島の話題・情報

鹿児島県は2010年の工業統計調査(速報)

製造品出荷額は低水準、従業者数は0.3%減とほぼ横ばい

鹿児島県が2010年の工業統計調査(速報)をまとめた。調査結果によると製造品出荷額は前年比3.9%増の1兆7815億円だった。過去10年間で3番目の低水準であった。

 09年のリーマン・ショックに伴う世界的不況の影響で08年の2兆503億円から16.3%減の1兆7151億円に落ち込んだ製造品出荷額。やむを得ないと言えば、いえないが、10年も4%に満たない伸びに終わっており、大幅な伸びは期待されたが、難しかったようだ。

 業種別出荷額でみると、電気、窯業、電子がそれぞれ41.0%、39.1%、15.1%増と大きく伸びているが、全体の3割強を占める食料、2割の飲料はそれぞれ3.4%、7.1%減少している。電気、窯業、電子の増加は、液晶テレビや多機能携帯電話需要に支えられた結果であり、リーマン・ショックの影響が薄らいでいることを受けた結果と言われているが、食料、飲料の減少は、部分肉・冷凍肉出荷額が減少していることなどから、宮崎で発生した口蹄(こうてい)疫が影響したとみられている。

 県は今年の3月には、製造品出荷額を11年からの5年間で09年の出荷額より約10%増の1兆8935億円にする目標などを盛り込んだ「かごしま製造業振興方針」を策定しているが、現在のような世界経済が混沌としている現状では、厳し差も予想される。

ただ、このまま製造品出荷額が低調では、雇用にも影響する。今成長が期待される鹿児島の食の加工製品化に更に力を注ぎ、農業法人の規模拡大や企業の農業参入を促し、この厳しい時に鹿児島が力をつけるべきチャンスと捉えるべきではないだろうか。

鹿児島県は、農業産出額こそ全国4位と上位にあるが、製造品出荷額は37位と下位を低迷しており、地域資源を生かした産業育成を振興の柱に据えた県製造業振興方針からすると、鹿児島の特食である食産業を鹿児島の基幹産業として、県勢発展を図るためには、製品出荷額を高めるための施策が喫緊ではないだろうか。

 10年の出荷額1兆7815億円、今後2兆円、3兆円にと上積みしていくべき取り組みを期待したい。

             

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家電メーカーの苦悩/どうなる日本経済(170)

2011-10-26 06:40:43 | どうなる日本経済

日本の家電メーカーの斜陽化

そして新たな時代への挑戦はうまくいくのだろうか。

日本の家電メーカーと言えば、かっては「電子立国」日本の立役者として、世界をリードしていたはず。自動車産業と並び、戦後の日本経済を引っ張ってきた。

これまで日本の家電メーカーは、「ブラウン管テレビ、ビデオ、ラジカセ、ウォークマン、CD・DVDプレーヤー、ゲーム機、液晶テレビ」など、絶え間ない技術革新で、日本市場だけでなく世界市場を席巻してきた。

ところが、デジタル化による製品の均質化や、韓国・中国のメーカーの急伸な台頭、更には、どこまで進むのか全く見通しが見えない円高、最近ではアップルのようなヒット商品が出せない現状の中で、世界での影が薄くなり、役割が終わるのではないかとも思われる。

この斜陽化をもたらしたのは、テレビやビデオなど大量に生産し、上から目線で売れる日本の家電メーカーの役割は終わったことを意味するのではないだろうかと言われる。

このことにようやく気付いた日本の家電メーカーは、新たな生き残りの展開を図ろうとしている。

その戦略として、

・商品ではなく「体験」を売る。 点ではなく面で攻める。 単体ではなくネットワークで売る。

・液晶テレビに見切りをつける。世界中で発電所を作る。保守・メンテナンスまで含めたトータル製品丸ごとシステムで売るなどなど。

色々なテーマ・切口での新たな取り組みを始めているようだ。果たして、又、世界をリードしてきた日本の家電メーカーが、再び世界をリードする役割を担えるのか。その生き残りのための戦いが始まっており、今後の展開に、技術力日本の運命を左右するものになるのではないだろうか。

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第19号広報紙発行/鹿児島での活動(137)

2011-10-25 06:14:46 | 鹿児島での活動

第19号広報紙の発行

表紙のタイトル「アルミ缶からの展開」(SPP講座の最優秀チーム)

当協会の広報紙第19号が先週完成しました。毎年3ヶ月毎に4回発行しており、先月発行で19回目になります。

今回の表紙を飾ったのは、8月から9月にかけ6日間かけて実施しサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト」いわゆるSPP講座の成果発表会で最優秀チームの高校生の皆さんでした。

今年度は、当協会の目標である「人づくり、モノづくり、地域づくり」を支える「人」をテーマにして、構成メンバーである「会員・賛助会員」にスポットを当てて編集をしてきました。

今回の高校生の皆さんは、SPP講座での成果報告会で、「リサイクル商品の及びその価値」という発表テーマで、発表5チームの中で、最優秀チームに選ばれました。このチームは、「なぜ、リサイクルする必要があるのか」から「どのような商品が求められているのか」という疑問を、一人一人の考えをしっかりと発表して、最優秀チームに選ばれました。これからの鹿児島を担う高校生達です。

ちなみに、第19号に掲載の内容は、

2頁目が、県教育研究会工業部会の取組について

3頁目が、「第一工業大学の教育現場」の案内

4頁目が、「南さつま市のまちづくり」の案内

5~6頁目が、「志布志市立地企業懇話会」、「平成23年度SPP事業開催」案内、「移住サポーター」の紹介

7頁目が、「株式会社西建」本社案内

8頁目が、当協会の「活動内容」の紹介 ほか

でした。

      

 

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日本の新技術(最後に) /どうなる日本経済(169)

2011-10-24 06:47:37 | どうなる日本経済

日本の稼げる100の技術の編集者のあとがき

妙に心に残る、新技術のすごさを言い当てた「あとがき」です。

そのまま紹介します。

「『昨日の常識は明日の非常識』。現代では時代の流れについていくことは、容易ではありません。

しかし、技術の世界ははるかに先を行きます。常識を覆さなければ、革新的な技術の進歩はありません。今回の特集で取材した多くの技術者、研究者たちは日々、常識との戦いを続けていました。

これは孤独な作業です。取り組んでいるテーマの先に待つのが成功なのか、失敗なのか、誰にもわかりません。

努力、信念、そして幸運に恵まれた技術にのみ光が当たります。現代の社会を支える技術のすごさと奥深さに、改めて頭の下がる思いです。」

これだけの「あとがき」ですが、取材に当たった記者のみた日本の技術者・研究者が見えない暗闇の中で孤独な作業をしている姿が浮かびます。この暗闇の作業から「努力、信念」そしてやはり幸運に恵まれなければ、その技術に光が当たらない。いわばわずかな技術のみが日の目をみることになる非常に厳しい現実がそこにあるのです。

やはり、新技術の誕生は、最後は研究をする人、それを支える人、「人・ひと」がキーポイントなんですかね。

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日本の新技術⑥ /どうなる日本経済(168)

2011-10-21 06:29:24 | どうなる日本経済

大阪大学・石黒研究室が人間型ロボット(アンドロイド)開発

石黒教授の分身ロボットの開発に成功

 ジェミノイドはこの研究の当事者であるATR知能ロボティクス研究所客員研究員で大阪大学教授の石黒浩氏と生き写しのロボットのことです。

ジェミノイドは46自由度を持ち、エアーコンプレッサーで駆動する。通信や電源のケーブルは尻の部分から出ており、椅子の軸部分を通して見えないように隠している。本体は石黒氏の全身を型どりしてコピーした。頭部は頭蓋骨の外形をMRIで撮像してコピーしたという。皮膚表面はシリコンゴム製である。本体を作製したのは株式会社ココロ。本体製作期間はおよそ半年で、ソフトウェアに2、3カ月程度かかったという。

実在の人間とロボット技術とを融合することで、人間の動作やしぐさ、外観をコピー。実際の人間の「存在感」を写し取って、モデルとなった人間が別の場所に同時に存在する、いわゆるテレイグジスタンスを実現する、あるいはそのためには何が必要かを探るテストベット・ロボットとして開発されたものだそうだ。

自分そっくりのロボット、自分の分身ロボットがいるということになると、人生が滑稽というが、どういう気持ちになるのかわからないが、石黒教授は、「ロボットを操作していると自分がそのロボットになったように感じる。ジェミノイドが触られると自分自身が触られたような感じがする」という。現在のロボットはあまり動くことができないが、その動きに、自分自身が合わせてしまうような感覚があるそうだ。

このアンドロイドロボットもは、日本が世界をリードする超未来テクノロジーになるのは、間違いないことではないだろうか。

      

       アンドロイド・ロボット           ロボット(左)、石黒教授

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堀場製作所最高顧問/企業トップの言葉(21)

2011-10-20 06:45:34 | 企業トップの言葉

本物は必ず日の目を見る。

農業を日本の基幹産業にせよ。

京都で分析・計測機器の開発が本業の堀場製作所。創業者である堀場雅夫最高顧問は、「本物は必ず日の目をみる。」とビジネス誌で発言している。

1953年の創業以来、人々が必要としている分析技術をとことん追求し続けていこうという信念で経営をされてきたとのこと。やはり、今日本の技術が揺らぐというか、韓国や台湾などに追い越され、又、追い越されようとしている時に、重みのある言葉だと思う。

堀場最高顧問は、「自分の信念に基づき、本物の技術さえ磨き続けていれば、いつかは必要とされる。技術屋の商売とはそんなもんです。重要なのは、正しい信念を持ち続けることでしょう。」と、更に、「日本の研究開発力が低下していると懸念する声もあるが、私は悲観していない。日本人は凝り性で、やりだしたら止まらない。なぜ、世界で日本製品が売れるか、それは信頼性があるからです。これは何よりも代えがたいこの国の武器です。」 と発言されている。

そして、堀場最高顧問の言葉に、特に、私が注目したのは、日本も次の方向性を早く見つけないといけない。5~10年先の日本の産業をどうすべきかという、もっと大きなビジョンを打ち出す必要がある。これは政府の役目だが、日本はここが遅れている。と指摘され、個人的には、「農業を基幹産業に育てるべきだと考えています。」と提言されていることだ。

日本の農業は世界と闘う技術力を持っている。1980年代にオレンジの自由化がなされたが、日本の農家は知恵を絞り、それを乗り越え、今では世界に品質が認められている。

農業技術が発展すれば、味がよくなり、もっと健康にいい食べ物を作ることもできるはずです。と主張されていえる。

特に、日本の自動車産業が世界一になったのは、競争して、技術を磨いたからだ。新たな産業に軸足を移し、再び切磋琢磨することだ。そうすると、日本の技術力は今後も全体として、世界一の水準を維持し続けることだ。と提言されており、今後の鹿児島の企業にも強いメッセージなったのではと思われます。

           

 

 

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日本の新技術⑤/どうなる日本経済(167)

2011-10-19 06:23:57 | どうなる日本経済

砂漠でも野菜が収穫できる。

日本の植物工場をドバイに出荷、野菜を試験栽培

 (株)フェアリーエンジェル(京都の植物工場ベンチャー)の出資者である、LED照明メーカーのシーシーエス(株)三菱化学(株)が共同で、小型の植物工場「コンテナ式植物工場」を開発。カタールの食品関連企業への納入が決定し、2010年4月にカタールのドーハ(首都)へ納入し、6月頃から野菜の栽培が開始しているという。
 
 
シーシーエスの植物育成用LED照明技術フェアリーエンジェルの植物工場設計技術や栽培ノウハウ、さらには三菱化学の太陽光パネル、蓄電池、リサイクルコンテナなどの技術やノウハウが融合されて、開発・納入に成功した。技術的課題、経済不況などのマクロ的要因など、様々な理由から開発・納入が遅くなったが、ようやく第一号がスタートしたとのこと。

今、野菜工場は、① 閉鎖された空間なので気候・天候の影響を受けない、② 多段式の棚で栽培するため空間を最大限に活用できる、③ 病害虫の侵入がなく無農薬栽培も可能、④ 水耕栽培のため連作障害や土壌汚染が発生しない、⑤ 砂漠や寒冷地、都市や地下など多様な空間に設置できる、といった特長があり、異常気象や食糧危機への懸念が話題となっている今日、新しいかたちの農業を可能にする手段として注目を集めています。

今後は、お客様のご要望と設置場所の諸条件を踏まえた仕様のカスタマイズを行いながら、コンテナ野菜工場を広く国内外に販売していくという。日本の植物工場化の技術が、これまでの気候や病害虫、土壌等に影響されない新しい食と農業の在り方を根本から変えていくことになるかもしれない。

       

        コンテナ型植物工場                    植物工場内部

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日本の期待の技術④/どうなる日本経済(166)

2011-10-18 16:27:58 | どうなる日本経済

介護現場でも、一人暮らしの高齢者にもロボットが活躍する。

人間と共生するロボットが、社会の主役の1人になる時代がくる。

 東海ゴム工業(株)床から車椅子への抱き上げ移乗ができる介護用ロボット「RIBA―(リーバ)Ⅱ」の開発に成功し、8月2日、報道関係者に公開した。 同社は理化学研究所と共同で「理研―東海ゴム人間共存ロボット連携センター(RTC)」を設立し、2009年に介護支援ロボット「RIBA」を開発したが、今回はその後継機。

介護ロボットのニーズは一般家庭と病院や介護施設などに大別されるが、主に病院や施設などで看護師のサポートとして導入してもらうことを考えて開発を進めているそうだ。

一方、日立製作所は、豊かなコミュニケーション能力を持ち、人にとって必要なサポートを行い、さらに人と安全に共存できるサービスロボットの開発を進め、「EMIEW 2」を開発している。

このロボットは、音声コミュニケーションや歩く人の間を縫って移動できる技術(障害物回避技術*)に加えて、自ら生成した地図を用いて目的地へ自動で到達する「自律移動技術」を搭載してあり、これによって、オフィスの通路や机の配置に応じて自分で経路を見つけ、行きかう人の間を縫って訪問者を目的地に案内したり、飲み物や書類を届けることが可能だそうだ。

近い将来、介護現場では、介護支援ロボットが、一人暮らしの高齢者には、人間共生ロボットが人間と共存もできるようになる時代がくる。

そう考えると、日本の技術の発展が楽しみである。

            

                 介護ロボットRIBA-Ⅱ            人間共生ロボットEMIEW2 

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