パナソニックが新興国向け集中投入
開発生産も現地で生産
パナソニックがとうとうアジアなど新興国市場向け専用家電の開発・販売に乗り出すそうです。4月末、日経に次のような記事が掲載されました。このことは、今年の1月末、当協会の会員企業であるアトムニクス研究所の畑田社長が、韓国はすごいといっておられましたが、とうとう、パナソニックが新興国向けの開発・販売に乗り出さざるをえなかったということでしょうかね。
2012年度までに、現地の生活様式や商習慣に合わせて機能を絞り込んだ家電20品目以上を相次ぎ投入する。新興国での中間所得層の急増に対応、価格を既存商品に比べ2~5割程度安くしたボリュームゾーン(普及価格帯)商品で攻勢をかける。ソニーや東芝などほかの電機大手も新興国で事業拡大を急いでおり、日米欧向け商品を軸に世界市場を開拓してきた従来戦略の転換が一気に進む。
中国、インドなどアジアの中間所得層は08年で9億人近くと、日本の人口のほぼ7倍に達している。日本に比べると所得水準は低いが、買い替えが主体の先進国に代わり世界消費のけん引役に育ってきた。日本勢は新興国で開発・生産の現地化を加速、市場開拓で先駆け既に高いシェアを握る韓国のサムスン電子やLG電子に対抗 する。 日経新聞 10.4.29 朝刊<o:p></o:p>
遅きに期した感じがしますが、新興国向けに乗り出さないと、日本企業も韓国・台湾、そして中国に市場を独占される恐れがあるからでしょう
ただ、心配なのは、大手メーカーに部品を供給している中小企業の部品調達も更なる合理化、低廉化が要求されることになるだろうと思われるので、どうなるか心配でもあります。他の大手メーカーも追随するのは見えているので今後の動向が注視されます。
かごしま企業家交流協会
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