世界の自動車メーカーの時価総額に変化が出てきている。
日本のメーカー3社が世界ランキング「ベスト5」に
世界の主要16社合計の時価総額に占める構成比を見ると、トヨタ自動車やホンダが昨秋の金融危機化前より上昇しているとの記事が報道されている。
世界16社の2月24日時点の時価総額合計は、3,246億ドル(約31兆4,860億円)であり、アメリカの「リーマンショック」直前の昨年8月末より、約4割減り、会社が落ち込み、1年前より半分の水準で経済危機の影響は日ごとに募っているとのこと。
このような中で、企業毎の時価総額構成比で見ると、足元の円高も影響し日本勢が堅調だったようだ。 トヨタは、24日時点で34.8%でトップの座を占め、8月末比6.3ポイント上昇している。3月期に初の連結最終赤字に転落するとの発表がなされているが、12月末で10兆円を超える自己資本など盤石な財務基盤や、世界トップのコスト対応力が評価されているとのこと。
3月期には最終黒字を確保するホンダは13.2%と世界第3位で、8月末比2.2ポイントも上昇している。効率経営に加え、2月6日に発売した新型ハイブリッド車「インサイト」など、環境対応車戦略が海外勢より数段進んでいるためと言われる。
一方、VWのポルシェなど欧州勢も堅調であり、経営危機が続いている米国勢がGM、フォードともに苦戦が鮮明になっている。特に、破綻懸念が増しているGMの比率は0.3%と世界の16社中最下位で、時価総額は11億ドル(約1,060億円)となっている。
今後、逆風下の自動車業界の中で生き残るのはどこか、今後の各社の事業戦略と企業体力に市場が注目している。
私達も、今後の日本経済の命運にも関わる日本自動車メーカの今後の生き残り策に期待をしていきたい。
かごしま企業家交流協会