航空機産業エンジン点火
IHIや川重等が新工場ラッシュ
日本の航空機産業を担う代表的な企業である4社が「新工場ラッシュ」と言う記事が掲載された。国内の航空機事業の好調を背景にいよいよ本格的な設備投資に入ったとのこと。
・IHI社は、5月22日にエンジン部品の新工場棟建設を発表(福島県相馬市にエアバス320neo用エンジン の生産ライン据え付け。) 富岡工場(群馬県富岡市)でも新棟建設を含め、300億円の投資も予定。
・富士重工社は、ボーイング777Xの中央翼生産用新工場棟建設予定。(愛知県半田市)
・川崎重工社は、ボーイング787エンジン増産対応で新規に100人採用予定(兵庫県神戸市)
・三菱重工車は、ボーイング777機体(後部胴体)の6割増産で、年内100機にする予定(広島県広島市)
これらの積極投資と民間航空機事業の需要が2030年までに34,000機(2012年時点より1.8倍)と予想されているという。
この好調の背景は、日本製の航空機軽量化技術とその品質管理レベルの高さが評価されており、これらを海外に移転して同様の体制を敷くことが困難であると言われ、航空機のモデルチェンジの長さや耐用年数(20~30年)からくる保守事業収入の高さが指摘されているという。
自動車でも、最初に組み付けられる部品の価格に対し、保守用部品(市況価格)はほぼ10倍になると言われており、航空機産業では、それらの維持管理(1機当たり100~300万点の構成品)が、自動車(2~3万点)以上に厳格で高価な部品も定期的に更新されるという魅力があるようだ。
昨年度1.3兆円産業となった航空機産業は、リスクもあるが、今後も大きく成長するのは間違いないようだ。今後が多いに期待される。
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