よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

関西の企業(4の1)

2008-11-04 08:58:33 | 関西の企業

・京都に本社のある「オンデマンド製本機」シェア世界NO.1の企業です。

 

・自社ブランド商品の開発から製造、販売まで全て行い、海外販売拠点数80

 カ国以上です。

 

 

関西で色々な企業を訪問し、いろいろな社長の話を聞きました。

その中で、強烈に頭に残っている凄い企業を紹介します。

 

京都市に本社がある太陽精機(株)の堀 八郎社長さんは86歳。まだ現役の社長として同社を率いておられます。

今年の9月に、鹿児島県内の市町村等10名の方々と、主力工場である滋賀県の高島市にある琵琶湖工場を視察させて頂いた際にも、本社からわざわざ工場に出向いて頂き、案内をして頂きました。

 

当社は、大学の研究者になりたかったと堀社長が、昭和21年に京都市に「太陽電機研究所」を創立され、地震計、精密機械、二現像オシログラフなどを製造する企業としてスタートされました。

 

今では、自社ブランド商品の開発から製造、販売まで全て行い、海外販売拠点数80カ国以上、「オンデマンド製本機」シェア世界NO.1のすばらしい企業です。

 

        

      最初の製品                    現在の製品(テクニカルセンター)

 

特に、東京ドーム3個分の面積を誇る琵琶湖工場では、板金・加工、金型・成形型、塗装・メッキ、組立など、ほとんど工場内で内製化され、更には海外の販売店やお客様にホリゾン製品の大型製本機械の操作とメンテナンスの講習が十二分に行える、800m2のショールーム兼テクニカルセンターまであるのにはびっくりします。

 

この太陽精機を率いてこられた堀社長のすばらしさは、企業経営だけではありません。

私が感銘を受けているのは、その人生訓です。

明日はこの社長の人生訓をご紹介します。 

 

かごしま企業家交流協会

http://www.kagoshima-kigyouka.com/

 

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関西の企業(3)

2008-09-09 17:37:50 | 関西の企業

ねじでオンリーワン企業として成功を勝ち取った東大阪市のすごい企業

 

錆びないねじ(タケコート:特殊なフッ素樹脂加工製品)を開発

 

大阪で色々な企業を訪問し、いろいろな社長の話を聞きました。その中で、大阪らしい凄い企業があります。

 その1社を紹介します。

 東大阪市にある「(株)竹中製作所」(竹中弘忠社長)です。

 

            

                 竹中製作所本社

 

  創業は昭和10年。海軍の艦艇等のボルト・ナット等の専属製作の工場でした。

戦後は、六角ボルトなど合金鋼・特殊鋼製品の量産化で世界のねじ工業として発展を続けてきたが、日本の高度経済成長が終わりを告げると同時に、会社は一気に不況に見舞われ、経営危機に直面しました。その時に、現社長の竹中弘忠氏が営業出身の社長として就任し、

 

・中国や韓国のメーカーが台頭している中で価格競争では勝てない。

 (標準品の大量生産スタイルからの脱却)

 ・会社が生き残るには、技術力で差別化し、商品に付加価値をつける。

 

 このことを目標にして、自社で4年間かけ技術開発、しかしなかなかうまくいかず、運良く巡り合わせた大学教授の協力で、1年後に極めて優れた防錆性を持ったねじ「タケコート」を開発しました。

 

     

 

  ただ、5年もかけて開発した「タケコート」を、4年間国内市場は全く受け入れてくれずに、最後の賭で竹中社長はアメリカに渡り、もともと標準品で取引のあった石油大手の「エクソン社」に営業をかけ、その後、試作品の提出を重ね、半年かけて、ついにエクソンとの契約にこぎ着けた。 この契約後、一転して日本市場も好意的になり、大手企業や官公庁からも次々に受注が舞い込む日が来たそうです。

この新製品タケコート開発、そして販売の約10年間、生きるか死ぬかの竹中製作所の取組、粘りは、まさに「大阪商人」のど根性といえると思います。

 

        

           市町村一行で生産ラインを視察 

 

今は、経済産業省【元気なモノ作り中小企業300社】にも採択された大阪の優良企業です。

凄く感動を覚えた企業の1社です。

 

かごしま企業家交流協会                                    ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com 

 

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関西の企業(2)

2008-09-05 15:19:54 | 関西の企業

・すごく感じのいい企業でした。

 

・やっぱり、ここまで徹底するのは大変でしょうね。鹿児島ではこのような                    

 企業に出くわしたことが ありません。

 

私は大阪で働いた3年の間にいろいろな企業を延べ300社以上訪問しました。  その中で、イメージが強力に残っている企業があります。 

 

その1社を紹介します。

 

大阪市北区の大阪駅前第四ビルに本社のある健康食品等を販売される企業です。関西に数店舗販売店を持っておられ、社長は関西人ですが、奄美に行かれて、奄美の人達に共感され、又、自然を活かした奄美の産物に魅力を感じ、奄美から従業員を定期的に採用され、また、黒糖酒や奄美の健康食品を数多く販売されております。                                               奄美の観光大使にも任命されている方です。

 

この本社を訪問する機会がありました。

 

本社に入ったところ、

入口のフロアーで仕事をされている女子社員の方々20数名の方全員が、

一斉に立ち上がり、「いらっしゃいませ。」と、挨拶されたのです。              

びっくりしました。

その後は、何事も無かったように、仕事を続けていました。座席は、入口に向かい学校方式で配置してあり、訪問した人は大歓迎を受ける形になります。

 

それから、そんなに広くない社長室に案内されました。                   

奄美特産の大きなはぶ入り「はぶ酒」が置かれてありました。更には、奄美の

黒糖酒並べてあります。このハブ酒に迎え入れられる感じです。            

 

 これにもびっくりさせられました。

見方によれば、グロテスクであり、訪問客の度肝を抜く感じでもあります。

 

そして、要件を終え、帰る時も、まだ続きます。                      

入口フロアーの皆さんが全員立上がり、今度は「ありがとうございました。」

との合唱で挨拶です。

 

2回目の挨拶とはいえ本当に恐縮する挨拶でした。

長年の公務員生活で、鹿児島県内の企業や国・県・市町村等を訪問しましたが、窓口の1名に挨拶され、他の人達には「ぎょろっ」と眺められるのが普通でした。 これが鹿児島ではどこでもある対応です。

たかが、挨拶でと言われるかもしれませんが、その時は企業の積極性、勢いを感じました。

 

この企業は、いつまでも心に残る企業の1社です。

 

かごしま企業家交流協会                                    ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com 

 

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関西の企業(1)

2008-08-29 16:34:54 | 関西の企業

平成16年7月、「関西かごしま企業家クラブ」が設立されました。

 そ
の後、関西地域に合わせて「6団体の鹿児島出身者の経営者等によるかごしま企業家クラブ」が設立され、活動を始めました。 

私は平成16年4月、鹿児島県の大阪事務所勤務を命ぜられました。企業誘致担当として大阪市の大阪駅のすぐ近くにある大阪駅前第一ビル9階の事務所で勤務を始めました。                                           関西地区だけでも2府4県が対象であり、九州地区を管轄対象にしているような広さです。(翌年には名古屋事務所が廃止になり、東海地区も管轄になりました。)交通の便がいいので、そんなに広さは感じませんが、大変な広さの管轄区域でした。

                                                        大阪事務所の入居ビル(大阪駅前第一ビル9階)  

 先輩達が積み上げてきた訪問先リストを頼りに、毎日が挨拶回りです。挨拶回りだけでも、又訪問先トップのアポをとるのさえ大変でした。更に鹿児島県の工業団地の売り込みともなると、その難しさを痛感させられました。

そこで、いろいろ考えました。結論を言えば、3ヶ月の訪問活動の中で、快く面談に応じ、色々な話しをして戴いた鹿児島出身の社長さん方を組織化できないか、そして鹿児島のために何かと協力を戴けないか、そのためにどうするかということでした。

既に鹿児島に工場進出されている方、鹿児島への強い思いをお持ちの方、個性ある企業経営をされている方々13名の経営者で、「情報交換・ビジネス交流等」を目的にした企業経営者による県人組織「関西かごしま企業家クラブ」を平成16年7月、大阪市に立ち上げました。 

 2ヶ月に1回、大阪事務所で夕方5時以降に「定例会」、更にはお互いの「工場見学会」、鹿児島への「産業視察」など、様々な活動を始め、鹿児島の強力なサポーターとしての役割も果たして戴くようになりました。 

           
           東部地区設立総会・懇親会           活動状況(講演会開催)                                                                      

 関西地域には、鹿児島出身者の経営者が製造業を主に約200名以上の方々が、大阪東部地域等を中心に日本のモノづくりを支えておられます。この鹿児島出身の経営者のネットワークを広げるために、その後、大阪東部、北部、阪神地区、京滋地区など7団体のかごしま企業家クラブが結成され、平成18年11月には、「関西かごしま企業家クラブ連合会」へと発展していきました。  

                 

                                      新聞掲載情報(南日本新聞)

 今、振り返りますと、この「関西かごしま企業家クラブ」が結成されなければ、いや、この異業種の「個性あるメンバー13名の経営者」の方々がいなければ、今の「かごしま企業家交流協会」の存在はなかったと思います。

これからも「関西かごしま企業家クラブ」結成当時の「設立目的」を忘れることなく、また、この13名の経営者の方々の「鹿児島への熱い思い」に支えられながら、少しでも鹿児島の発展につなげていけるよう、頑張っていきたいと思っております。

 

 かごしま企業家交流協会

 ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/

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