環境エネルギー産業のデバイス業界の動きⅤ
日本はエレクトロニクス素材力は圧倒的な市場
日本国内の素材メーカーの電子材料部門の売上げは約6兆円で、半導体メーカーの生産額5兆円より遥かに多い。日本が一番強いところは、デバイスではなく、素材力だそうだ。
液晶向け素材市場の70%を日本勢が占有しており、液晶の偏光板向け保護フイルムの生産では、富士フイルムが世界シェアの80%を握っているという。会社レベルの生産能力は6億8千万㎡に達しており、熊本工場はこのうち、3億㎡強を担い、メガ拠点として機能し、さらに工場を増強中とのこと。
半導体向け材料についても、50%以上が日本勢のシェア。最先端の半導体向け、シリコンウエアーは信越とSUMCOが独壇場という。JRSは半導体むけフォトレジストで生産も技術も世界トップを走るという。
鉄と比べ、重さが4分の1、強度は10倍という炭素繊維の世界市場も、東レが3割強のトップシェアを握り、帝人子会社2割強、三菱レイヨンが2割強、日本メーカーが7割のシェアを抑え、航空機や自動車などに向けて、各社が設備投資再開の動きをしている。有機EL材料も出光興産と新日本科学でほぼ独占の状況、合成マグネシアクリンカー、水酸化マグネシウムについても宇部マテリアルズが圧倒的なシェアを押さえている。
これからも、エレクトロニクス素材についても、中国などの追い上げが続くと思われるが、ぜひ、日本が必守してもらいたい分野である。
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