MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.046  「バベル」 (2006年 米 143分 ビスタ)

2007-05-17 00:33:28 | 2007年劇場鑑賞
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演 ブラッド・ピット
    ケイト・ブランシェット
    菊地凛子



今年のアカデミー賞のいろんな部門で最有力候補だったこの作品。
特に日本では菊地凛子さんが助演女優賞にノミネートされた事でいつも以上に注目されましたね。
結局受賞は逃したけど一気に注目度が上がりました そんな中で公開されたこの「バベル」を見に行ってきました。

(あらすじ)

モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起こる。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。

一発の銃弾から始まる様々なドラマ・・・この着想が面白いですね。
世界中の別々の場所に居る人たちが一つの事件をキッカケに関わりを持っていく・・・その関わりを一生気付かないまま・・・

少年たちがふざけ半分で撃った銃弾が旅行者を乗せたバスに命中し、あるアメリカ人夫婦の妻に重症を負わせる。
この事件を発端に同時にそれぞれ間接的に関わった人々の運命が狂いだす。

中々芸達者な俳優が顔を揃えてるので、それだけで力作に見えてきますが、ストーリーのつながりなどの意図は分かるけど、「バベル」と言うタイトルとの関連は少々判り辛いように思えました。(途中に少しダレてきたのも事実ですが)
でもブラッド・ピットが今までと違った雰囲気で演じていて良かったと思いますね。

また日本から参加の役所広司、菊地凛子なども中々の存在感を見せて頑張ってましたしね。
出番が意外と少ない役所広司は日本映画で出てるような自然体の演技でハリウッド大作にアピールしてたけど、役柄のせいもあるでしょうが、少し地味ですね~渡辺謙の方がアメリカでは受けそうなタイプですね。

また菊地凛子のアンダーヘアー丸出しで体当たりに挑んだ芝居は、ある意味無名だからこそそこまで出来たかも知れないですね。
でも激しい感情を表現する部分などは非凡なものを伺えさせました。

そうそう何かと話題のディスコのシーン・・・たしかにチカチカしてましたけど、私はあまり何とも思いませんでしたけどね。



★★★ 2007.5.12(土) MOVIX堺 シアター6 22:25 F-4