MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.041 「レッドクリフ Part II 未来への最終決戦」(2009年 144分 シネスコ)

2009-04-13 01:17:26 | 2009年劇場鑑賞
監督 ジョン・ウー
出演 トニー・レオン
   金城武
   チャン・フォンイー



先ほど日曜洋画劇場で「レッドクリフ Part I」をやっておりました・・・早や!
昔なら劇場公開されてから数年たたないとTV放映なんてなかった時代を知ってる者に取っては異例のスピード放映に思えてしまいます。
昨今のTV洋画劇場は新作映画のタイアップ放映や予習放映のように思えて仕方ないのですが、今回は公開されて早々の「レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―」へのPRの為のスピード放映は明らか・・・DVDですら先日出だとこなのに・・・しかも放映後にパート2の予告が出るんだが、予告にしては結構見せすぎなほど細かくやってましたね。



でも放映前日にこのパート2は見て参りました。
もちろんパート1は公開時見ておりますが、昨今流行りの2部構成の続きは如何に?

(あらすじ)

西暦208年、魏呉蜀が争う中国・三国時代。孔明(金城武)の奇策で曹操軍を撤退させた孫権・劉備連合軍だったが、食料不足と疫病のために戦意も尽きようとしていた。
そこに曹操軍の2000隻の戦艦と80万の兵士が逆襲。司令官の周瑜(トニー・レオン)と孔明が作戦を仕掛けようとする中、周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)がある行動に出る。



サブタイの「~未来への最終決戦」というには何となくそぐわないものを感じる響きだが、映画としては前作以上に見せ場の連続で面白かった。
無論、後編なので前作以上に見せ場が多いのは当たり前かも知れないけど、曹操軍の船団が紅蓮の炎に包まれるスぺクタルシーンをはじめ、後半の戦闘シーンはお腹一杯なほどの迫力でよかったね。

特にジョン・ウー監督らしいバイオレンスとヒーローイズム溢れる描写のいい意味での "臭さ"がたまりません。
冷静沈着で静かな佇まいの孔明、寡黙な中にも激しい感情が見える周瑜、野望の為に手段を選らばない憎々しいまでの悪役である曹操・・・この3人がドラマの大きな軸となってストーリーは進んでいくけど、強烈な個性である劉備軍の武将である関羽、張飛、趙雲の3人の無敵のソルジャーぶりがまたいい!
とにかくどれだけ弓で打たれ槍で刺されても戦い続け決して死なない・・・まさにジョン・ウー映画には打ってつけのキャラですね。



終盤はこの3人に周瑜と曹操の小喬を挟んでの戦いになっていくのですが、この辺は三国志の原作などではどうか知りませんか、実に映画的な展開。
賛否はあるかも知れないけど、この映画は三国志の映画であるけど、それ以前にジョン・ウー映画でもある訳です。
そう思えば充分楽しめるスケールを拡大したジョン・ウー映画の決定版!



★★★★★ 2009.4.11(土) アポロシネマ8 スクリーン1 20:50 E-4