MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.110 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 (2009年 111分 ビスタ)

2009-11-01 00:55:28 | 2009年劇場鑑賞
監督 ケニー・オルテガ
出演 マイケル・ジャクソン



15分の間が空いて次の作品「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」です
しかしチケット売り場及びロビーが人でごった返しております。
グッズ売り場には多数のマイケル関連の商品がならべられて沢山の人だかりで盛り上がってますね。
ちなみになんばパークスシネマの1番大きいシアターでの上映です。
ここの1番大きいシアターは初ですな~館内に入るともう広い館内は9割は埋まってます・・・さすが年齢層は高い目です。
さぁ、いよいよマイケルラストダンス!

(あらすじ)

2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。
照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。



この映画が素晴らしいのか、マイケルが素晴らしいのか?
よくわからないのですが、ひたすら凄い111分間を見せてもらいました。
もっとインタビューなどが多く、ステージのシーンはさほど多くないのかな?と思ってたら、ほとんどリハーサル映像で、まさにワンステージ見たぐらいの充実感があります。

バックダンサーやミュージシャンたちのインタビューが時々短く挿入されるんだが、彼、または彼女たちが口ぐちに話すのはいかにマイケルと同じステージ出ることが自分の人生に取って重要なことか、またはこのステージをどれだけ楽しみにしているか・・・そんな思いが語れるインタビューを見てると、結果的にこのショーが幻に終わっただけに、彼達の落胆を思うと切なくなりますね~
でも彼らがマイケルと過ごしたこの数日間はきっとかけがえのないものになったでしょう・・・この映画を見てるとそう感じます。

♪スタート・サムシングからスタートするコンサートはまさに本格的な舞台装置でリハーサルにしても豪華です。
そして何よりマイケルのパフォーマンスの凄いこと・・・正直、顔面崩壊や様々なゴシップ騒動の頃は「もうマイケルのステージなんて見ることないやろな・・・と言うより出来ないやろ」と思ってたが、何の何のキッチリ歌ってるし、ダンスも見事に決まってる・・・さすが本気になれば彼はまだまだスーパースターだったんだな・・・と実感!



大型スクリーンで様々な映像も使われていて、♪スリラーではわざわざ3D映画としてゾンビのシーンを撮り直していたし(お馴染みのヴィンセント・プライズのナレーションも顕在!)、♪スムーズ・クリミナルではハンフリー・ボカードの映像と合成してのショートフィルムも製作していたし、何よりステージまで見る限り出来あがっていたことが一層、幻になったことが残念に思います。

♪ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール、♪キャント・ストップ・ラヴィング・ユー、♪今夜はビート・イット、♪ブラック・オア・ホワイト、♪ビリー・ジーンetc・・・ステージで演奏されるヒット曲を歌うマイケルのパフォーマンスの素晴らしさは当然ながら、サウンドチェックや演出面、コーラスや演奏に何かと細かい注文をつける厳しい一面も見せる・・・舞台上のエンターティナーとしてのマイケルと舞台裏のアーティストとしてのマイケル・・・この両面を垣間見れただけでも貴重なフィルムだと言えるでしょう。
超一流が故に最高のモノを造りあげようとする彼の姿勢に改めて敬服する次第であります。



とにかくこのコンサートを実現させてほしかった・・・見て見たかった・・・させて上げたかった・・・このフィルムの映像が素晴らしいだけに残念な思いが同時にわき起こります。
でもこのドキュメンタリーフィルムのおかげでリハーサルとはいえ彼のラストパフォーマンスは永遠に見れるんですね。

あのブルース・リーが亡くなる前に撮影中で残していたラストフィルムを死後再編集して「死亡遊戯」が出来上がったように、この映画もマイケル・ジャクソン版「死亡遊戯」のごとく永遠に残ることでしょう・・・2週間限定では短すぎる。
でも2週間限定だからこそ伝説になるのでしょう・・・



☆☆☆☆☆☆ 2009.10.29(木) なんばパークスシネマ シアター7 20:00 C-25