MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.070 「荒野の用心棒」 (1964年 100分 シネスコ)

2011-10-04 00:46:48 | 2011年劇場鑑賞
監督 セルジオ・レオーネ
出演 クリント・イーストウッド
   ジャン・マリア・ヴォロンテ
   マリアンネ・コッホ



午前10時の映画祭の夜興行でクリント・イーストウッドの往年の名作「荒野の用心棒」を見てきました
小学生の時テレビ洋画劇場でこの作品を初めて見た時、子供ながらに衝撃を受けました
なんと言っても拳銃の引き金を引いたまま劇鉄を手の平で叩いて連続発砲すると言う西部劇の撃ち方を初めて見たのがこの映画でした(更に衝撃だった「続 荒野の用心棒」の十字架撃ちを見るのはこの後だった)

(あらすじ)

ニューメキシコ州のとある街に凄腕のガンマン・ジョー(C・イーストウッド)がやってくる。
そこはふたつの勢力が日夜無法を働く荒んだ所だった。
ジョーはロホ兄弟が率いる勢力に身を寄せ、ふたつの勢力を対立させることで始末しようと決心する。
だが、その企みがロホ兄弟に知られ、ジョーは重傷を負ってしまう。
なんとかロホ家を抜け出したジョーは、棺桶屋の主人の助けを得て、ふたたびロホ兄弟に立ち向かう。



オープニングのタイトルバックにかぶるエンニオ・モリコーネ作曲のテーマ曲「さすらいの口笛」が流れただけでもうワクワクしします
以後劇中この曲をアレンジしたサウンドトラックがいろんなシーンで効果的に使われます
それがとにかくあざといくらいにイチイチカッコ良い!
この映画DVDも持ってるけど、やはりスクリーンで見るのは格別ですね
ニュープリントとはいえ多少画面が粗いけど、それがかえって昭和の映画館の雰囲気が出て良しとしましょう



当時無名だったクリント・イーストウッドがこの映画以降スターダムにのし上がって行くんですが、後の西部劇の彼のスタイルはこの映画で確立されてますね~同じ主人公と違うか?と思ってしまうほど(笑)
寡黙なガンマンの雰囲気は、どことなくこの作品の元ネタである黒沢明監督の「用心棒」での三船敏郎演じた役とはやや違いを感じる
三船敏郎の演じたキャラも寡黙なサムライだけど、どことなくそんな中にユーモラスな部分があったけど、この作品のクリント・イーストウッドはどちらかと言うとストイックで陰の部分が多い
それがこの映画にオリジナルとはまた違ったある種の緊張感を感じられる要因ではないでしょうか

今の時代から見てもやはりカッコイイし、そのヒーロー像は大人になって見ても幼少の頃と変わらぬ憧れを感じてしまう
でも字幕版で見てもどうしても山田康雄さんの声が聞こえてきそうだった・・・



★★★★★ 2011.10.1(土) TOHOシネマズなんば セレクトスクリーン 22:45 B-2