MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.053 「ダークナイト ライジング」(2012年 164分 シネスコ)

2012-08-04 23:10:02 | 2012年劇場鑑賞
監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベイル
   マイケル・ケイン
   ゲイリー・オールドマン



夏休みに入りあちらこちらのシネコンは平日ながらいつもより人が多いです
ここMOVIX八尾も例外でなくチケットカウンターの前は行列が出来てます
でも応対する店員が一人とはどう言うこっちゃい!上映開始ギリギリに来てたら間に合わんぞ
ここは結構こう言うのがありますね
途中からおっとり刀で一人増えたけど・・・

(あらすじ)

ジョーカーがゴッサム・シティーを襲撃するものの、ダークナイトが死闘を繰り広げ彼を撃破してから8年後。
再びゴッサム・シティの破壊をもくろむベイン(トム・ハーディ)が現われ……



新生バットマンシリーズの最終作として公開された作品だが前作「ダークナイト」が余りにも良かっただけに今回も思いっきり期待してしまいます
前作の続きになってるので 予習しておけば尚さら楽しめるでしょう
前作同様に重厚なゴッサムシティの世界観はアメコミの映画化作品を超越したクォリティの高さ

新たな強敵ベインがゴッサムシティを破壊するため町を占拠するが、今回は前作のジョーカーほど深くキャラ的には掘り起こされてない。
あくまでバットマンと敵対する最強の敵のような位置づけ、そして今回は悲壮感漂うムードがスクリーンから充満してきます
悪に滅ばされようとする町とそんな悪の前に打ちのめされるヒーロー・・・引き裂かれたマスクがより過去の作品以上に悲壮なムードを出す・・・
そしてペインとバットマンの素手による肉弾戦が凄まじい迫力でドス!ドス!と肉と肉がぶつかり合う音が劇場ならではの音響で伝わってきます



単にヒーローが悪を退治する判りやすい設定ではなく、悪に敗れてその悪に支配されようとする者たちの敗北感が画面から伝わるが、しかしこの局面からもヒーローを信じ、そしてそれを信じる一人一人の行動が多数のヒーローを生み出していく。
劇中がバットマンの「誰でもヒーローになれる・・・」というセリフが出てくるが、悪に対して対抗してそれぞれの人たちが立ちあがって行く姿はむしろこの映画の本題にさえ感じてしまう
バットマンですら、彼らの一人とさえ見えてくる・・・

重厚な作風の中に展開するドラマの中で唯一陽の部分に感じるのはアン・ハサウェイの存在
彼女のキャラがこの重苦しいドラマに絶妙な明るさでマッチしていて作品としてのバランスを見事に取っている
それでもクライマックスはさすがにド派手な見せ場を持ってくるし、意外な展開となる後半も面白い
重い映画だが164分という上映時間の長さを感じさせない演出が素晴らしい
これで完結・・・?個人的には「アメージングバッドマン」でもいいからまたスクリーンでバットマンを見て見たいです



★★★★ 2012.8.2(木)MOVIX八尾 シアター3 17:30 L-22