私が子供の頃にスーパーカーブームてのがありました
ランボルギーニやらポルシェなどのスーパーカーに熱狂!
そしてそこにフェラーリもありました!
この映画はそのフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの物語
監督は久々のマイケル・マン
「ヒート」「ラスト・オブ・モヒカン」などが有名ですが、私は何といってもTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」!
80年代の大ヒットドラマですが、主人公が乗り回す車もフェラーリでしたね!
この作品は創始者のエンツォ・フェラーリのドラマのサクセスストーリーのような伝記物ではなく、むしろフェラーリと言う会社の厳しい時期のドラマ
それも妻と愛人と掛け持ちで生活するエンツォの姿を中心に迫力のレースシーンとそれとまるで韓国ドラマ(笑)のようなドロドロの愛憎劇まで見せてくれるエンタメ仕様で面白かった
しかしクライマックスのミッレミリアのレース事故のシーンはリアリティあってエグい!
油断してた人はびっくりでしょうね
有名な事故らしいですが、私はこの映画で知りました
そう「オッペンハイマー」同様に鑑賞前にWikipediaか何かで予習しときゃ良かった…なら尚更楽しめたかも?
しかしエンツォを演じる主演のアダム・ドライバー始め、今回皆さん名演でしたが特に妻ラウラを演じたペネロペ・クルスが素晴らしい
嫉妬と怒りをマグマのようにメラメラと身体中に溜め込みながら、目の下にくまを作り会社経営に心を砕く鬼気迫る雰囲気の表情と芝居は凄かったです
対して愛人リナを演じるシャイリーン・ウッドリーがでしゃばらずに健気に息子と2人で隠れたように暮らしていると言うまさに愛人らしさを好演
しかしペネロペの「私の目の黒いウチは愛人の子は認知させないからね!」と啖呵切るのは名場面!
フェラーリの功績や車に着いてのドラマを期待したらちょい違う感はあると思いますが、創業者エンツォのレースに賭ける執念と私生活のダメ男ぶりに、その男に振り回される女たちの意地と悲しみの愛憎劇は意外と面白く見れた
★★★★ 2024.7.12(金) TOHOシネマズなんば別館 スクリーン11 20:20 H-1
リアルで見応えのある愛憎劇でした。
今回のペネロペさんにはびっくりでした
鬼気迫るとはまさにあれでしょうね
アダム・ドライバーは年配の役でしたが、こちらも見事でした
しかしこんなドロドロ系とは思いませんでしたわ(笑)