MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.112 「ロボゲイシャ」 (2009年 101分 ビスタ)

2009-11-10 00:40:57 | 2009年劇場鑑賞
監督 井口昇
出演 木口亜矢
   長谷部瞳
   斎藤工



天六ホクテンザにて年末にかけて「地獄絵図映画まつり」を開催されるのが決定!
なんかもう少しマシなタイトルないんかいな?と思ったりする反面いかにも天六らしい雰囲気もする。
その映画祭第一弾がこの「ロボゲイシャ」です。
あの「片腕マシンガール」の井口昇監督の最新作です。

(あらすじ)

地味な少女ヨシエ(木口亜矢)は、芸者で美ぼうの姉の菊奴(長谷部瞳)の付き人として、毎日置屋でこき使われていた。
ある日、お座敷にやって来た影野製鉄の御曹司であるヒカル(斎藤工)は、ヨシエが潜在的に驚くべき戦闘能力を持っていることを発見する。
姉妹はヒカルの招待を受けて会社に出向くが、そこでいきなり拉致されてしまい…



オープニングから口が電気ノコギリとなるスーパーウェポンを備えた殺人芸者ロボが、松尾スズキ扮する政治家に襲いかかるシーンのバカバカしさからして、この映画はそう言うつもりで見ないと行けないんだな~と観客に悟られせる。
そこに木口亜矢扮するロボゲイシャが現れロボゲイシャ対決に発展する漫画チックな描写が割り切って見ると結構エキサイティングで面白い!

過去にフラッシュバックし、何故木口亜矢扮するヨシエがロボゲイシャになったのか?と言う経緯が本筋となるんだが、姉のキクエからいびられ周囲からも煙たがられるヨシエの薄幸度数は高い。
その分彼女が秘密結社に騙され、ゲイシャロボになるべく頭は芸者風のかつらとメイクで、体はタンクトップと言うアンバランスな恰好で養成施設で特訓していき、どんどん頭角現していく場面はなかなか見所です。



スプラッター度は前作「片腕マシンガール」よりかは少ない目だが、ますますバカバカしさは今回が上かも?
秘密結社に拉致された家族たちで結成された被害者の会たちに同情し、反旗をひるがえし秘密結社の影野製鉄との戦いが後半メインだけど、後半はバカバカしいスーパーウェポンが次々と飛び出し笑わせる。
天狗型のブラからでる殺人母乳攻撃や、尻から飛び出す刀に下半身がタンクになり疾走するロボゲイシャタンク(バックに「ロボコップ」風のテーマ曲が流れて雰囲気を煽ります)などetc・・・でも巨大お城ロボットはチョイやり過ぎな感じ・・・



また悪役の志垣太郎の怪演も「あかんたれ」を見ていたものからすれば微笑ましい。
徹底的にバカ芝居に徹して悪役ぶりを楽しそうに演じています。
前作同様割り切って見るとなかなか楽しめる痛快なムービーだけど、好き嫌いが別れそうな作品でもある。



☆☆☆ 2009.11.7(土) 天六ホクテンザ2 23:00
 

No.111 「斬撃 -ZANGEKI-」 (2009年 94分 ビスタ)

2009-11-02 00:50:19 | 2009年劇場鑑賞
監督 リチャード・クルード
出演 スティーヴン・セガール
   タノアイ・リード
   ジェナ・ハリソン



久々に天六シネ5ビルにスティーブン・セガールが帰ってきました!
ウェズリー・スナイプスとの合同企画のシリーズですが、前作「雷神」が敷島シネポップと言う立派なロードショー系のシネコンでの上映でなんか違和感と言うか損した感じ(見る側がね)があったけど、やはりこのB級ムードの劇場が彼の作品には似合います。

(あらすじ)

街に謎のウイルスがまん延し、人々は凶暴な吸血ゾンビと化してしまう。
政府は感染拡大を防ぐためゾンビが徘徊(はいかい)する地域の空爆を決定するが、その地域の病院に生存者がいることが判明。
タオ(スティーヴン・セガール)率いるゾンビハンターは、ゾンビであふれ返る院内に突入する。
空爆のタイムリミットが迫る中、彼らは生存者を救出しようと奔走するが……



今回はセガール映画初のホラー映画(!)セガールの相手は死肉を貪るゾンビ軍団と言うエキサイティングな映画を期待しての鑑賞です。
何んたって不死身のゾンビを退治するのがセガールだったら?何て一度は想像した者としてはまさにドリームマッチの実現にワクワクしない訳にはいかないではないですか!
ただ・・・昨今駄作続きでアクションに陰りが見えたセガールには時期を逸っしての夢の対決ってことになるんやろうね。

ゾンビハンターであるセガールたちと病院内に閉じ込められた生存者とのドラマが交互に描かれるが、割合では病院内の生存者のシーンが多くセガールのワンマン映画と思うと肩透かしくらう。
しかしセガールワンマン映画でない分サバイバルホラーとして楽しめることも出来るので最近のセガール作品の中では面白く見れたよ。
セガールが全面に出ない方が楽しめたと言うのも情けないね・・・



で、セガールのシーンはただノッシノッシと歩いてゾンビ何体か倒しまた生存者のシーンに切り替わると言う何とも適当なやっつけ仕事のような感じ・・・ほとんどこの繰り返しの映画です。
相変わらずアクションはゾンビ相手でもイマイチで、適当にいつものカット割り等でごまかしてる。
それよりセガールの相棒の黒人ハンターの方が遥かに活躍していたよ!
彼の存在だけで☆一つオマケだ!
無数のゾンビに囲まれてたった一人で対絶命・・・「あ~この人ここで死ぬんやな~」と思ったら凌いで脱出したから大したもの!

セガール映画としては相変わらずの不発、ゾンビ映画としたら物足りない・・・でも足して割ったら、セガールの最近作の中ではまずまずだったと言う変な映画。



☆☆☆ 2009.10.30(金) 天六 ホクテンザ1 23:50

No.110 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 (2009年 111分 ビスタ)

2009-11-01 00:55:28 | 2009年劇場鑑賞
監督 ケニー・オルテガ
出演 マイケル・ジャクソン



15分の間が空いて次の作品「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」です
しかしチケット売り場及びロビーが人でごった返しております。
グッズ売り場には多数のマイケル関連の商品がならべられて沢山の人だかりで盛り上がってますね。
ちなみになんばパークスシネマの1番大きいシアターでの上映です。
ここの1番大きいシアターは初ですな~館内に入るともう広い館内は9割は埋まってます・・・さすが年齢層は高い目です。
さぁ、いよいよマイケルラストダンス!

(あらすじ)

2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。
照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。



この映画が素晴らしいのか、マイケルが素晴らしいのか?
よくわからないのですが、ひたすら凄い111分間を見せてもらいました。
もっとインタビューなどが多く、ステージのシーンはさほど多くないのかな?と思ってたら、ほとんどリハーサル映像で、まさにワンステージ見たぐらいの充実感があります。

バックダンサーやミュージシャンたちのインタビューが時々短く挿入されるんだが、彼、または彼女たちが口ぐちに話すのはいかにマイケルと同じステージ出ることが自分の人生に取って重要なことか、またはこのステージをどれだけ楽しみにしているか・・・そんな思いが語れるインタビューを見てると、結果的にこのショーが幻に終わっただけに、彼達の落胆を思うと切なくなりますね~
でも彼らがマイケルと過ごしたこの数日間はきっとかけがえのないものになったでしょう・・・この映画を見てるとそう感じます。

♪スタート・サムシングからスタートするコンサートはまさに本格的な舞台装置でリハーサルにしても豪華です。
そして何よりマイケルのパフォーマンスの凄いこと・・・正直、顔面崩壊や様々なゴシップ騒動の頃は「もうマイケルのステージなんて見ることないやろな・・・と言うより出来ないやろ」と思ってたが、何の何のキッチリ歌ってるし、ダンスも見事に決まってる・・・さすが本気になれば彼はまだまだスーパースターだったんだな・・・と実感!



大型スクリーンで様々な映像も使われていて、♪スリラーではわざわざ3D映画としてゾンビのシーンを撮り直していたし(お馴染みのヴィンセント・プライズのナレーションも顕在!)、♪スムーズ・クリミナルではハンフリー・ボカードの映像と合成してのショートフィルムも製作していたし、何よりステージまで見る限り出来あがっていたことが一層、幻になったことが残念に思います。

♪ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール、♪キャント・ストップ・ラヴィング・ユー、♪今夜はビート・イット、♪ブラック・オア・ホワイト、♪ビリー・ジーンetc・・・ステージで演奏されるヒット曲を歌うマイケルのパフォーマンスの素晴らしさは当然ながら、サウンドチェックや演出面、コーラスや演奏に何かと細かい注文をつける厳しい一面も見せる・・・舞台上のエンターティナーとしてのマイケルと舞台裏のアーティストとしてのマイケル・・・この両面を垣間見れただけでも貴重なフィルムだと言えるでしょう。
超一流が故に最高のモノを造りあげようとする彼の姿勢に改めて敬服する次第であります。



とにかくこのコンサートを実現させてほしかった・・・見て見たかった・・・させて上げたかった・・・このフィルムの映像が素晴らしいだけに残念な思いが同時にわき起こります。
でもこのドキュメンタリーフィルムのおかげでリハーサルとはいえ彼のラストパフォーマンスは永遠に見れるんですね。

あのブルース・リーが亡くなる前に撮影中で残していたラストフィルムを死後再編集して「死亡遊戯」が出来上がったように、この映画もマイケル・ジャクソン版「死亡遊戯」のごとく永遠に残ることでしょう・・・2週間限定では短すぎる。
でも2週間限定だからこそ伝説になるのでしょう・・・



☆☆☆☆☆☆ 2009.10.29(木) なんばパークスシネマ シアター7 20:00 C-25