2024年度新見市国際交流協会英語講座が2024年10月16日『備北民報』で紹介されました。
今年度も頑張って開講しています。
2024年7月20日から9月23日にかけて兵庫県立兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアムで開催された万博展を参観してきました。
2025年大阪で55年ぶりとなる万博が開催されますが、現在、その中で研究仲間で万博をテーマに研究する企画が進んでいます。
1970年の万博には父親に連れられて万博に行ったのですが、当時幼稚園児だった僕は、妹が一緒に来ていなかったことが気になっていたらしく、早く帰ろうよとずっと言っていたそうで、あまり長居はしなかったそうです。
しかし、幼稚園児ながら広い会場に人がたくさんいた風景、動く歩道に乗った時のこと、確か大きな滑り台があったことなど部分的に覚えています。
今回の展示には世界の万博についての展示と大阪万博やその他の日本各地での万博の展示が並んでいましたが、その中のこの迷子ワッペン、当時の僕も着けていたことを覚えています。
2023年3月にメルボルンに出張した時もメルボルン万博会場となったRoyal Exhibition Buildingを訪問したり、図書館で関連書籍を調べたりしています。
米子高専の名誉教授で日本ジョン・スタインベックなどで大変お世話になっています酒井康宏先生が大阪教育図書から
The Works of John Steinbeck: In the Magic Light of "Celtik Twilight"と題する研究書を英語で出版されました。
この書は、スタインベック文学のケルト的なものに焦点を当てて分析されているとても興味深い書です。
また、この度、酒井先生のご厚意により"Travels with Travels with Charley--In Search of America Now and Then"という文を寄稿させていただきました。
とても名誉なことです。
酒井先生、どうもありがとうございました。
以前より酒井先生のご研究発表の際は、何度か司会を務めさせていただいております。
2024年9月8日(日)、欧米言語文化学会第16回年次大会がハイブリッドで開催されシンポジウム「歴史上の人物を描くフィクションの想像力をめぐって」に発題者の一人として参加させていただきました。
僕の演題は「ジョン・スタインベックの描くメキシコ革命の伝説的英雄エミリアーノ・サパタ」でした。
今回は事情によりオンライン上で発表させていただきました。
これまでの欧米言語文化学会での研究発表は以下をご覧ください。
欧米言語文化学会関西支部第34回例会で研究発表をします(2022年9月17日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
欧米言語文化学会関西支部関西支部フォーラム「人種・民族」に参加(2021年9月18日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
毎年、新見市国際交流協会では、英語講座と中国語講座が開講され、毎年英語講座を担当させていただいております。
2024年9月3日、新見市役所南庁舎において、ALTたちとの打ち合わせを開催しました。
毎年思いますが、ALTたちの協力を得て開催するこの英語講座、私の立場はまるでスター選手をそろえた野球のオールスターゲームの監督のよう。
今年もきっと楽しい講座を展開されることと思います。
この日の打ち合わせ会は、地元紙『備北民報』によって取材を受け、9月6日の紙面で紹介されました。
新見市国際交流協会の英語講座(新見英語サロン)、10月8日開講です!
昨年度も全10回の講座を開催しましたが、忙しく、しっかりと記事化できておりませんでした。
昨年度の第1回講座の様子をどうぞ。
2024年9月11日、あの2001年9月11日の同時多発テロにニューヨークのラ・ガーディア空港で遭遇し、23年の年月が経ちました。
2001年9月11日朝の便でニューヨークのラ・ガーディア空港を出発して大阪に向かう予定でした。
搭乗しかけたところで、空港の建物部分から避難するようにとの緊急アナウンスがあり、空港はパニック状態でした。
あの日のことは決して忘れられません。
On September 11, 2001, we were about to board the airplane bound for Osaka via Chicago, when an emergency announcement told us to evacuate from the building area of the LaGuardia Airport.
It was literally chaotic!
I can never forget that day.
この時のことはこのブログに何度か書いていますが、例えば、こちらを関連してお読みください。
大佐町姉妹都市ニューパルツ・ヴィレッジ訪問団旅のスケジュール(2001年9月5日~9月18日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
2024年9月7日(土)に開催されました第36回日本ソール・ベロー協会大会のシンポジウム「文学翻訳における言語の問題について―ソール・ベローの短篇小説から」で講師の一人を務めさせていただきました。
今回は都合によりオンラインでの参加となりました。
昨年の日本ソール・ベロー協会大会(研究発表)についてはこちらをご覧ください。
1969年7月20日、アポロ11号が月面着陸し、人類が史上初めて月に降り立ちました。
僕が以前書いたこの記事に、当時、幼稚園児だった僕の絵を紹介しています。
よろしければご覧ください。
第171回直木賞受賞作が発表されました。
一穂ミチ著の『ツミデミック』が受賞しました。
第171回直木賞受賞作予測(2024年7月) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
の記事で、僕は一穂ミチの『ツミデミック』と岩井圭也の『われは熊楠』のダブル受賞を予測していましたので、「半分」ではありますが的中したことになります。
第170回では、僕は一つの作品の予測をしていましたが、それを含む二作品が受賞をしたので、予測が「半分」的中としましたが、今度はその逆で、僕は二作品の受賞を予測しましたが、そのうちの一つが受賞しました。
第170回直木賞予測的中(半分ですが…) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
年に2回の直木賞の予測ゲーム、なかなか面白いのでこれからも続けようと思います。
第171回直木賞候補作5作が発表されました。
このところ、直木賞(と芥川賞)の受賞作の予測ごっこをしております。
今回も直木賞受賞作を予想します。
以下、読んだ順に短評を書きます。
青崎有吾(あおさきゆうご)著『地雷グリコ』KADOKAWA
最初の「地雷グリコ」は魅かれたが、途中からついて行くのが辛くなった。「宮本武蔵。遅れて登場した者が勝つ…」と巌流島の闘いの宮本武蔵のことが出てきておもしろい。僕の予想では直木賞の受賞はないと思う。
麻布競馬場著『令和元年の人生ゲーム』文藝春秋
あまり印象に残らなかった。「僕たちは不安だった。少なくとも大学までは悪くなかった人生が、就活での失敗を機に下降の一途を辿ることが、不安で仕方なかった」(p. 183)は修学・キャリア支援センター長を務める身としては気になった。
一穂ミチ著『ツミデミック』光文社
コロナ禍、コロナ後の社会描写にすぐれていてコロナ禍文学作品と呼べる、「さざなみドライブ」が特によかった。直木賞受賞予測
印象に残った描写2つ
最初こそ発作じみた喪失感と虚無感に襲われたが、すぐに「何であんなものに熱中してたんだろ?」と目が覚めた。手元に何も残らない、運営側の設定次第の架空世界で一喜一憂し、ログインボーナスや次から次に投入される期間限定イベント、あるいはコラボに血道を上げていた自分の愚かさを痛感し、以来、ゲームと名のつくものにはいっさい手を出さず、就職後は周囲から感心されるほどつつましく貯蓄に励んだ。(「ロマンス」p.48)
『立ち別れ いなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む』
ようやく、ここが高校の教職員用駐車場だと気づく。片隅にぽつんと立っている松の木の中にはごくまれに三本松葉があり、それを見つけたらこの和歌とセットで木の根っこに置いて願を掛けると失くしたものが見つかる―というおまじないが伝わっていた。(「憐光」p.60)
岩井圭也著『われは熊楠』文藝春秋
南方熊楠の人生一代記が描かれる。直木賞受賞予測
印象に残った描写
「論文なんぞ関係ない。誰にも認められんで構わん。我の学問は、我だけが知っとればそれでええ」(p.138)
熊楠はくしゃみに関する俗信を思い起こしていた。江戸時代後期の風俗について記された『嬉遊笑覧』によれば、くしゃみはインドで不吉な兆候とされていたらしい。また、『トンガ諸島原住民についての報告』では遠出前のくしゃみは悪い予兆とされている。一方で清少納言の時代には、元旦のくしゃみは長寿を約束すると言われていた。結句、人の捉え方一つということである。(p.190)
柚木麻子著『あいにくあんためのめじゃない』新潮社
残念ながらあまり印象に残らなかった、一穂ミチの方がうまいかな。
ということで、僕の今回の直木賞受賞予想作は、一穂ミチ著『ツミデミック』と岩井圭也著『われは熊楠』の二作です。
このところ二作受賞が多いので今回もこの二作が受賞するのではないかと予測します。
一穂ミチの作品は、これまで『スモールワールズ』(2021)、『光のところにいてね』(2022)、『うたかたモザイク』(2023)を読んでいますが、ついに直木賞受賞なるか!
第170回直木賞の受賞予測記事と受賞作発表後の記事はこちらです。
第170回直木賞予測(2024年1月) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
第170回直木賞予測的中(半分ですが…) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
『幸せなひとりぼっち』(En man som heter Ove, スウェーデン 2015)
スウェーデン映画ですが、テレビ(KSB)で放映されていたものを録画して観ました。
妻を失って近所で頑固者の年寄りとして描かれている主人公が自分と同じ年齢だったことにびっくりでした。
妻のところに早く行きたいと何度か首つり自殺を図りますが、直前に何かが起こり、「未遂」に終わってしまいます。
主人公の若い頃の話がだんだん明かされていきます。
前回の映画紹介の記事はこちら。