先日、速報でお伝えしましたが(
演劇『爛々と燃ゆる』稽古見学と勉強会参照)、4月15日(日)、東京板橋区の板橋いこいの家で行われていた演劇『爛々と燃ゆる』の稽古の見学に行き、勉強会をさせてもらいました。
このことは、今回の『爛々と燃ゆる』で演出をされ出演もする俳優の塚原英志さんが、ご自身のブログ「〜ガリバーがゆく!!」でも「
「貴重な一歩でした!」として記事として取り上げてくださいました。
塚原さんも、その記事の中で、演劇界の方々と私たちのような文学研究者の交流がこれまであまりなかったことを書かれています。
演劇に携わる方々も原作を読み込み、それを舞台芸術として表現するということをされています。
文学研究者も、やはり作品を読み込み、それを分析するという作業を行います。
方法は違えど、互いに共通すること、学び合えることはたくさんあるはずです。
昨年度の日本ジョン・スタインベック学会でのシンポジウムから始まったこの交流、これからも続けてゆきたいです。
この日は、私が宿泊する板橋駅前のホテルのロビーに塚原さんが迎えにきてくださり、板橋いこいの家まで一緒に歩きながらこれまでの稽古の経過などをお話してくれました。
稽古場に到着し、出演者の皆さんに紹介いただき、温かく歓迎をしていただきました。
岡山から持参した土産のきびだんごも、皆さん、喜んで食べてくださいました。(これで、皆さん、私の家来になったかな??)
ウォーミングアップとして稽古開始前に行う「ジップ、ザップ、ボーイング」や「カウンティング」などを私に紹介してくれる形で、一緒にさせていただきました。
稽古が開始されると、ディレクター席と呼べる稽古場の真ん中の席に座らせていただき、役者の皆さんが真剣に稽古する様子を目の前で見せていただきました。
まさに役者の皆さんの目が爛々と燃えていました。
出演する役者の皆さんは、スタインベック原作のこの作品を毎日何度も読んでいます。(私などは、これまで読んだ回数は10回にも満たないはずです。)
作品を演じるというのは、まさに、作品の中を生きているという感じで、書物として机でこの作品を読んでいる私たち研究者とは全く違う読み方です。
でも作品を鑑賞しているということには違いがないわけで、交流をすれば自分とは異なった鑑賞法をしている側から得ることは必ずあるはずです。
稽古の後、せっかくなので出演者及びスタッフのみなさんと記念に写真を撮ってもらいました。
前列で女優お二人に囲まれて両手に華状態でした。
私の左側は、女優の小沢ミナコさん、今回はプロデューサーを務めます。そして私の右側は、今回モーディーン役を務める青山 碧さん。
後列は、左からビクター役の岡田純一さん、フレンド・エド役兼プロデューサーの塚原英志さん、ジョー・ソウル役の浅井透麻さん、そして構成・演出の為国孝和さんです。
なお、この写真の公開についてはOKをいただいています。
稽古後は、板橋駅そばの焼肉屋に場所を移し、楽しく語らい合いながらの勉強会(
『爛々と燃ゆる』の稽古見学)。
この勉強会でも私は両手に華の特等席を設定いただき、おかげさまでとても楽しい会となりました。
この舞台『爛々と燃ゆる』は、以前
ジョン・スタインベック原作の演劇『爛々と燃ゆる』ご案内でもお知らせしましたが、5月17日から20日にかけて東京都渋谷のギャラリールデコ4Fで上演されます。
稽古で作品完成の途中段階を見せていただきましたが、最終的にどのような作品に仕上がるか、私としてもとても楽しみです。
皆さんも是非、この作品を見にお出かけください。