先日紹介した書よりさらに古い本ですみません。
これも、若い頃古本屋で買っておいたものを最近読んだものです。
以前紹介した武山仁寿著『北米大陸一周どらいぶ』と同様(読書案内:武山仁寿著『北米大陸一周どらいぶ』(三修社, 1983)参照)、僕の研究するJohn Steinbeck のTravels with Charleyという作品の後を追う形で出版されたGregory Zeigler氏のTravels With Max: In Search of Steinbeck’s America Fifty Years Laterを読んだ際、その参考書の一つとして読みました。
著者たちは、1971(昭和46)年の7月31日から8月24日にかけて、バスでのアメリカ横断旅行に行かれたようですが、僕の知らない、
1970年代のアメリカや、その当時、日本人が海外に行くというのがどんなだったかというのがよくわかりました。
実は、この書、インターネットで検索してもヒットがありません。
古本屋でもほとんど扱われていない超レアもののようです。
ちなみに、著者の塚田氏、アメリカ行きに先駆けてスタインベックの『怒りの葡萄』を読んだようです。
文中のところどころに『怒りの葡萄』についての言及があり(『怒れる葡萄』との表記も見られたが)、スタインベック研究者としては嬉しいことでした。