僕は「山内農園」と呼ぶ家庭菜園で趣味として野菜を育てています。
今の冬の時期は収穫物もなく、来年の春の収穫を期待して、(ほぼ)毎日水やりをしています。
上は、今朝撮った水やりに使うじょうろ(漢字では当て字のようですが「如雨露」と書きます)とニンニクの写真です。
毎日見てもあまり変化には気づきませんが、長い目で見たら確実に大きくなっています。
写真を撮ったのは比較的大きくなっているニンニクですが、まだ芽を出してからあまり成長していないものもあります。
大きなものにも小さなものにも、そして植えたはずだけどまだ生えてこない土の部分にも等しく水をやっています。
地中では将来のニンニクとなる部分が育ち始めていると思います。
それが大きなものなのか、それともあまり大きくないのかは、(大きい場合は土が盛り上がってわかることもありますが)収獲するまではわかりません。
上が大きく育っていてもニンニクが思ったよりも育っていないこともあれば、上はそうでもないけど、土の中のニンニクは意外と大きかったということもあります。
畑をやりながら、自分の仕事である教育のことに思いを巡らすことがしばしばありますが、毎日の水やりはまさに毎日の授業と同じ。
一回の授業で学生の力がぐんと伸びたなあと感じることはあまりありませんが、でも長い目で見たら確実に伸びているのです。
でも成果は土の中で直接見ることはできません。
後でわかるものなのです。
水の他に、時々肥料もやったりしてはいますが、もしかしたら、僕が水やりや多少の肥料を与えなくても作物は勝手に育つのかなと思うこともあります。
自然の恵みである雨(や雪)もありますし、大地の栄養も吸収できるからです。
でも自分が毎日与える水や時々与える肥料が、少しでも大きくておいしい収穫物につながると信じ、毎日細々とコツコツと頑張っています。
自分の与える授業が、学生を育てる力がどのくらいあるのかはよくわかりませんが、それでも立派な農作物になることを願って毎日の授業に取り組みたいと思います。
学生たちを農作物に例えて申し訳ありませんが、日頃考えていることを記してみました。
(2017年6月6日、ニンニクの収穫)