先の記事(
湘南英文学会での久しぶりの研究発表(2014年9月4日))で書いたように、2014年9月4日に開催された湘南英文学会で「旧日本兵の日の丸返還事業への国際姉妹都市交流からの協力」という発表を行いました。
その中で、太平洋戦争の旧日本兵が身につけていた寄せ書き日の丸2枚の遺族への返還に協力したことを報告したのですが、そのうちの1枚が藤沢市出身の金子惣二さんの日の丸で、それは弟の金子清藏さんの元に返還されました。
その金子清藏さんにお目にかかったのは、2012年8月12日のことでした(
兄の日章旗が返還された 金子清蔵さんを訪問参照)。
その金子清藏さんが、今年の8月23日に89歳で亡くなられたという連絡を息子さんより11月上旬にいただきました。
実は、僕が9月4日に研究発表をした2週間ほど前に金子清藏さんが既に亡くなっていたということになります。
僕は、金子さんの生前、たった一度しかお会いしていませんが、お兄様の寄せ書き日の丸返還に関わる中で、お手紙を交わしたり電話でお話をしたり、そして一度お会いした時にも、とても感謝してくださって、心が通い合ったように感じていました。
ですから、訃報に接した時には、鳥肌が立つような感覚に襲われました。
末筆になりますが、金子さんのご冥福をお祈りいたします。