山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

2021年度教員推薦図書

2022-03-03 20:32:58 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2021年度に紹介した本は以下の書です。

『爛々と燃ゆる』(Burning Bright) (大阪教育図書スタインベック全集第8巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 スタインベック研究者として毎年彼の作品を紹介していますが、寅年の今年はタイトルBurning Brightがウィリアム・ブレイク(William Blake)が詩のトラの眼の描写から取った本作を紹介します。これはスタインベックの実験的な作品で小説と演劇脚本の中間的作品です。長所は通常の演劇脚本よりは読みやすいことと、舞台化を想定しているため通常の小説よりも情景を浮かべながら読みやすいことです。

『移動祝祭日』(A Movable Feast)(新潮社他)アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)
『小説 太宰治』(小学館) 檀一雄
 日米2冊の書の同時紹介ですが、前者はヘミングウェイの、後者は太宰治の恋愛や他の作家や芸術家たちとの交流が描かれている小説(小説というより日記に近いかもしれません)です。文学を研究するということは、書かれた作品の分析にとどまるのみではなく、その作品を生み出した作者またはその作者が生きてきた社会や時代を知ることも含みます。研究だけではなく文学の鑑賞も、作家のことを知った方がより楽しくなるものです。

『変わったタイプ』(Uncommon Type)(新潮社) トム・ハンクス(Tom Hanks)
 俳優であり映画監督も務めるトム・ハンクスが2017年に出版した(日本語版は2018年出版)短編集です。様々な映画に出演していろいろな「人生」を生きてきた彼の経験が役に立っているのか、過去から未来の、そしてニューヨークやカリフォルニアそして宇宙までいろいろな場面の作品が収録されています。中で私が気に入ったのは人物の心理描写が秀逸な「特別な週末」 (A Special Weekend)という作品です。

『ミシシッピ=アメリカを生んだ大河』(講談社)ジェームス・M・バーダマン(James M. Vardaman)
 新型コロナウイルス感染症の影響で海外に行けない今、決してその代わりにはなりませんが、外国のいろいろな土地について書かれた書を読むことはおもしろい読書体験となります。この書はアメリカを縦断して流れるミシシッピ川をその河口ニュー・オーリンズから上流に遡る形でたどって各地の歴史などを紹介するものです。コロナ終息後(現役中は難しいから退職後になるでしょうか)ミシシッピ河の船の旅、ぜひ、実現させたいです。

『ノマド 漂流する高齢労働者たち』(Nomadland—Surviving America in the Twenty-First Century)(春秋社) ジェシカ・ブルーダー(Jessica Bruder)
 ネットショッピングの最大手アマゾン、消費者側から考えたら自宅などのPCからクリックするだけで買い物ができるとても便利な「店」です。しかし、よく考えれば気づくように、「店」の倉庫はとてつもなく大きく、各地からの注文を受け、倉庫から発注品を探し配送に回す無数のスタッフが必要なことがわかります。この書はそんな人たちの生活を描くドキュメンタリーです。新たな労働者階級「漂流する高齢労働者たち」のお話です。

『武漢日記 封鎖下60日の魂の記録』(河出書房)方方(Fang Fang)
 2019年12月に中国の武漢で初めて発生した新型コロナウイルス感染症、瞬く間に世界中に広がり今も続く混乱を与えています。この書は、封鎖中の武漢の様子を2020年1月25日(旧暦1月1日)から3月24日までにかけて描いた60篇にわたるブログ発表の日記を1冊にまとめたものです。おそらくカミュの『ペスト』のように、将来COVID-19を振り返る際に読まれる貴重な記録文学作品になるだろうと思われます。

『論語と算盤』(角川ソフィア文庫他) 渋沢栄一
 NHK大河ドラマの渋沢栄一を描いた『青天を衝け』に触発され読みました。本書は「正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ」という一言に集約されると考えられます。社会には様々な悪徳商法が存在していますが、それは決して持続可能なものではありません。経済活動をする場合にも、論語に代表される道徳心が必要であるということです。次は、渋沢が編集をした『徳川慶喜公伝』を読んでみようと思っています。

『カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代』(NHK出版) 平川 冽
 上記の書同様、これもNHKのドラマに触発され読んだ本です。授業で紹介したクラスもありますが、「ラジオ英語会話」の講師平川唯一氏は、お隣の高梁市出身です。また朝ドラ「カムカムエヴリバディ」も岡山を舞台とした話です。ドラマを楽しみながら関連した書も楽しんでみる、悪くはない読書法だと思いますよ。書中では平川氏のラジオに影響を受けた一人として僕の恩師の田崎清忠先生も紹介されていて嬉しかったです。

『貝に続く場所にて』(講談社) 石沢麻依
東日本大震災に遭遇した私は、今ドイツ留学中です。そこに震災で死んだ知人が連絡をくれて会いに来ました。この町では現在と過去が混在することがあり、以前この町に滞在した寺田寅彦も登場します。死んだ人も生きているのです…。混乱しながら読み進めると後で何となく結びつき、そんな不思議な話ではなかったというような読後感です。作者が物語の中に入れ込んだ様々な要素が綿密に結びついていく、そんなお話です。

『きよしこ』(新潮文庫) 重松 清
 僕も同じ「きよし」としてずっと気になっていたこの作品、昨年ようやく読むことができました。「きよし」という名なら必ず意識するクリスマスソングの「きよしこの夜」、このタイトルはそこから来ています。吃音に悩む著者をモデルにした少年が周りの人たちに支えられながら成長していく様子が描かれています。少年期を終え、大人の入り口あたりにいる学生の皆さんに是非薦めたい書です。著者の重松氏は岡山県(津山市)出身です。

『謎の蝶 アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』(KKベストセラーズ)栗田昌裕
 皆さんはアサギマダラ蝶という渡り蝶をご存知ですか?これは、夏は北に、冬は南に渡りをする蝶で、秋に南下する際はフジバカマなどの花の蜜を好んで吸うことが知られています。昆虫観察が好きな僕は、3年前自宅の庭にフジバカマを植え昨年10月に初めてアサギマダラの飛来を確認できました。この書は、その蝶の生態について研究者によって書かれたものです。ちなみにアメリカにもオオカバマダラという美しい渡り蝶がいます。

『見る鉄のススメ 関西の鉄道名所ガイド』(創元社) 来住憲司
 身内びいきではありますが、著者の来住憲司は僕の従兄で鉄道ライターをしています。幼い頃から鉄道好きで、それが高じて鉄道雑誌記事を執筆し、著書も何冊かある業界の第一人者となりました。鉄道を見るということは、単に鉄のレールの上を動く四角い物体を見て写真を撮って喜ぶということではなく、かなり奥の深い世界であることがわかります。電車通学生の皆さん、鉄道で帰省や旅行をする方、ぜひ手に取ってみてください。
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2020年度教員推薦図書

2022-03-03 20:29:37 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2020年度に紹介した本は以下の書です。

『キャナリー・ロウ<缶詰横町>』(Cannery Row)(大阪教育図書スタインベック全集第9巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 ジョン・スタインベック研究者として毎年スタインベックの著作を紹介しています。今では、レストランの名前として有名になってしまいましたが、Cannery Rowとは、アメリカ合衆国カリフォルニア州モンテレーにある、以前イワシ缶詰工場が立ち並んでいた通りの名前なのです。その地に住む愉快な仲間たちのお話がまとめられているのがこの書です。暗い時代だからこそ、このように楽しいお話を読んでみるのはいかがですか?

山内 圭・地域福祉学科
『ハーツォグ』(Herzog)(早川書房)ソール・ベロー(Saul Bellow)
 近年スタインベックの他にアメリカ人作家のソール・ベローについても研究していますので彼の作品も紹介します。ベローはスタインベックの次にノーベル賞を受賞したアメリカ人作家です。この作品は、中年の大学教授が主人公となっていてその意味からも自分を重ね合わせて読むことができました。また日本人女性も登場し(主人公の愛人なのですが)、その描写もおもしろいです。その他、内容盛りだくさんで、とても書ききれません。

山内 圭・地域福祉学科
『しらみとり夫人 財産没収ほか』(ハヤカワ演劇文庫)テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)
 知り合いの演出家為国孝和さんが、この本に収録されているウィリアムズの短編演劇「話してくれ、雨のように……」の演出をすることになり、それを観劇する前に原作を読みました。ウィリアムズは、映画化された『欲望という名の電車』や『ガラスの動物園』などの作品が有名ですが、この本にもおもしろい作品が収められています。中には日本が舞台になっている「東京のホテルのバーにて」というものも収められています。

山内 圭・地域福祉学科
『最新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)小笠原喜康
 以前短期大学時代にこの前の版の書を、ゼミ指導に使用していました。この度、地域福祉学科でゼミを担当するにあたり、この最新版を用いてレポートや論文の書き方、資料の集め方、そして卒業論文の執筆の仕方などを指導するための課題図書としています。せっかくなので、山内ゼミ以外の学生にも紹介します。日頃のレポートの宿題や各学科の卒業論文作成にもきっと役に立つと思います。ぜひどうぞ。

山内 圭・地域福祉学科
『本屋を守れ 読書とは国力』(PHP新書)藤原正彦
 現在、新見市内では1軒の書店がありますが、その書店がオープンする前、市街地の書店が撤退してからしばらく、書店がない時期がありました。市内に書店が復活してとてもよかったです。さて、『国家の品格』も書かれた藤原さんは、数学者ですが読書の大切さをわかりやすい口調で説いています。この本を読めば、読書の大切さが絶対にわかるのですが、本を読まない人にそれがどうやったらわかってもらえるのか、ちょっと難題です。

山内 圭・地域福祉学科
『毒親』(ポプラ新書)中野信子
 この本は、読み始めたらとても興味深くて、一晩で読み終えることができました。多くの学生の皆さんは、今、子ども側からしか親子関係を見ていないと思いますが、親になると、自分が子どもだったことは忘れ、つい親側からだけしか見ないことがあります。この本を読んで、親子関係、そして最近増加していると言われる児童虐待等について考えてみるのもよいでしょう。また、今後、親になる準備として読むのもよいかもしれません。

山内 圭・地域福祉学科
『英語は聴くだけでモノにできる』(ごま書房)長谷川 潔
 著者の長谷川潔先生は、大学・大学院時代の私の恩師で同じ「キヨシ」としてかわいがってもらいました。この書について以前、ブログに書いていたのですが、長谷川先生の功績について調べている関東地方の大学生より連絡をもらいました。また、ある社会人の方より英語に勉強の仕方についての質問を受け、この書を紹介しました。ということもあり、再び読み返してみましたが、若い頃影響を受けた本を読み直してみるのもいいですね。

山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ 歴史の旅 イエスタデイ&トゥデイ』(朝日選書)猿谷 要
 これも古い本の紹介ですが、著者の猿谷先生には一度だけお目にかかったことがあります。自分の卒業論文の参考文献に挙げた書の著者に会えて感動しました。この書は、猿谷先生が旅して集めた資料や写真、そして体験などを踏まえ、アメリカの歴史を分かりやすく紹介しています。私はこの書を古本で購入しましたが、残された書き込みから、元の持主が、この書を使った猿谷先生の講義の受講生だろうと思われるのも面白いことです。

山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ・南部/南西部 英米文学史跡の旅3』(英宝社)リタ・スタイン(Rita Stein)
 この本の主訳者である橋口保夫先生が昨年お亡くなりになり、追悼文を書かせていただくために、以前から気になっていたこの書を初めて読みました。この書は合衆国を4つに分けて各地の文学者にまつわる話をまとめたシリーズ本の第3の書です。私自身アメリカ南部や南西部にはまだあまり行ったことがないのですが、各地にまつわる様々な文学者の情報を知り、ぜひいろいろと読んでみたい(けど全部読む時間はないなあ)と思いました。
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2019年度教員推薦図書

2022-03-03 20:27:12 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2019年度に紹介した本は以下の書です。

『ソール・ベローともう一人の作家』(彩流社)
日本ソール・ベロー協会 編
 ノーベル賞作家ソール・ベローと他の文学者との関りをテーマに編集された同書に、ソール・ベローとジョン・スタインベック―二人のノーベル賞作家の比較研究事始め」と題した文を寄稿しました(第3章)。二人の作家は、パスカル・コヴィチという共通の編集者が担当し、スタインベックが1962年にノーベル賞を受賞した際、ベローに「次は君だ」と予言したことなどの関りを述べています。他の論考も興味深いものです。


『ハツカネズミと人間』(Of Mice and Men)(新潮文庫他)
ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 以前も推薦しましたが、ネズミ年ゆえ、再び紹介します。タイトルに「ハツカネズミ」が出てきますが、主人公はネズミではありません。知的障害を持つ社会的弱者と、彼と行動を共にする男を中心とした話です。100年ほど前のカリフォルニア州を舞台にしていますが、テーマが普遍的であり、現代にも通ずるものがあります。福祉・看護・保育を学ぶ皆さんに読んでいただきたい一冊です。映画化、舞台化も何度もされています。














『この日をつかめ』(Seize the Day)(新潮文庫)
ソール・ベロー(Saul Bellow)
 若い頃、読んだ作品ですが、スタインベックとベローを比較研究する必要性から読み直してみました。人生何事もうまくいかないトミー・ウィルヘルムという中年男性の主人公の心の中や父親との関係が、ニューヨークのホテルを舞台にして描かれています。ベローの他の作品と同様、物語の中で何か大きな出来事が起こるわけではありませんが、主人公の心の内を丹念に描くというベローの特徴が現れている作品です。





『オリヴァー・トゥイスト』(Oliver Twist)(講談社文庫)
チャールズ:ディケンズ(Charles Dickens)
 健康保育学科の立浪先生の研究発表を聞き、学会で知り合いの先生がこの作品についての研究発表をしたのを聞き、学生時代の英文学講読の授業で読んだこの本を再読しました。ディケンズの当時(1830年頃)の英国社会の描写は秀逸で、当時のロンドンの様子を知りたければ、ディケンズのこの作品と『ピックウィック・ペーパーズ』を読めばよいとも言われています。時代や社会は違えど、登場する人間たちが現代と同様なのも面白いです。



『杉並区長日記 地方自治の先駆者 新居格』(虹霓社)
 新居格は、スタインベック研究者の間では『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath)を初めて日本語に訳した人物として有名ですが、本学の元学長である新居志郎先生の伯父様でもあります。昨年の日本ジョン・スタインベック学会で新居志郎先生に新居格氏について講演いただく際の準備として、この書を読んでみました。文学者であり思想家でもある新居格が、型破りな杉並区長として1年間務めた際の記録です。


『身辺動物記』(あすなろ書房)
小林清之介
 昨年6月に亡くなった読書好きの父が、私が子どもの頃薦めてくれたうちのこの一冊を父の蔵書整理をしていて見つけました。再読するととても懐かしく、この書を読んで我が家の庭に鳥たちが来てくれるようにエサ台を作りご飯粒などを置き、スズメなどが来るのを観察したことなどの思い出がよみがえってきました。父のほうでは、自分が薦めた本によって息子が鳥の観察をするようになったことを観察していたんだろうと思います。



『労働法入門 新版』(岩波新書)
水町勇一郎
 2019年度より本学のキャリア支援センター長に就任し、センター長として10月に労働法セミナーに参加する際、準備として読んだ書です。私自身、これまで法律分野の本はあまり読んできませんでしたが、労働法の考え方が歴史的背景や諸外国の考え方も含め、とてもわかりやすく説明されています。「新版」のため(2019年改訂出版)、最近の「働き方改革」を踏まえた内容もあり、今後、社会人になって働く皆さんにも一読をお薦めする書です。

『観光公害』(祥伝社新書)
佐滝剛弘
 成美堂からJoan McConnell氏と共著で出版した英語教科書Changing Times, Changing Worlds(『やさしく読める社会事情』)の中でChapter 2の“Overtourism is a Problem”の章を執筆する際、参考に読んだ書です。著者佐滝氏の住む京都の「観光公害」をはじめ、私たちが執筆した教科書でも触れたイタリアのヴェネチアやクロアチアのドゥブロブニクなどの観光公害についても説明されています。SNSの発達とも大いに関係のあるこの新たな社会問題「観光公害」、皆さんも是非考えてみてください。


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2018年度教員推薦図書

2022-03-03 20:24:58 | 業績リスト
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2018年度に紹介した本は以下の書です。

『スタインベックとともに 没後五十年記念論集』(大阪教育図書)
中垣恒太郎・久保田 文・山内 圭・中島美智子編
 私が会長を務める日本ジョン・スタインベック協会では、2018年がスタインベックの没後50年であったことから、彼が現代社会に残した文化的遺産について再評価する論文集を発行しました。私はこの中で「伝記、書簡、日記に見られるジョン・スタインベックの病歴」という論文を発表しています。書かれたものから人を知るという私がとった手法は、皆さんの看護・福祉・教育の対象となる方を知る時に役立つかもしれません。


『隠徳のひじり 玄賓僧都の伝説』(法蔵館)
原田信之
 この書は、看護学科の原田信之先生が本学に赴任されて着手された、新見の地ゆかりの玄賓僧都についての研究をまとめられた渾身の一冊です。原田先生が玄賓について調査されてきたことは、同僚として、聞かせていただいたり読ませていただいたりする機会が何度かありましたが、それがこの度、このように本の形にまとめられました。学生の皆さんも、ぜひ読んでみましょう。


『カンボジアを知るための62章』(明石書店)
上田広美・岡田知子編著
 本学のカンボジアスタディツアーの引率を初めて担当するにあたり、カンボジアのことを知っておこうと思い、読んだ書です。実は、この書の編者の一人、上田広美さんは、私の高校時代の同級生です。今回、こんな形で同級生に「再会」することができ不思議な縁を感じています。カンボジアという国の概要を知るのはとてもよい書です。カンボジアから帰国した今、もう一度紐解いてみたいと思っています。


『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』(集英社)
さくらももこ
 皆さんをばかにして子ども向けの本を紹介しているのでは、もちろんありません。この書は、昨年亡くなったさくらももこさん作の同名映画のノベライズ本ですが、実は、この映画、したがって、この書には、国際交流や異文化交流の真髄が描かれているのです。言葉や文化の違う人間と触れ合うときの困難さ、そして、その困難さがある故に、通じ合った時の感動の大きさが、素直な筆致で描かれていて読者に大きな感動を呼び起こします。



『ニューヨーク 知ったかぶり 魅惑の都市の読み解き方』(ダイヤモンド社)
常盤新平
 私が時々やるのは、わざと少し古い本を読んでみるという読書法です。本書は私が20代で初めてニューヨークを訪れた頃より少し前に書かれました。現在まで20回近く訪れたニューヨークの街、あの頃は、こうだったのか、だから今、こうなったのかなどと、同時代に読んだ場合わからなかった、その後の結果がわかっているという優位性を持ちながら読書を楽しめるのです。変化の街ニューヨークについてだから、そのような読み方が特におもしろいのです。


『ブルックリン物語』(筑摩書房)
ピート・ハミル(Pete Hamill)
 旅の前、その地が舞台になった書を読んでみるのも私がよくする本の読み方です。昨夏、ニューヨークのマンハッタンからイーストリバーを渡ったところにあるブルックリン地区を訪れるに先立ち、この書を読んでみました。物語中に現れるブルックリン行きの地下鉄の描写がとても素晴らしく、自分が実際に地下鉄でブルックリンに移動する時に、全くその通りだと感銘を受けました。「ブルックリン素描」というエッセイも収録され、これも一読に値します。


『カンボジア最前線』(岩波新書)
熊岡路矢
 これもカンボジアを初めて訪問するに先立ち、その歴史を知ろうと紐解いた書です。タイトルに「最前線」とありますが、それはこの書が出版された1993年当時のことであり、当時の「最前線」を約25年後の将来を知る現代人の私が読むのは少しずるいことかもしれません。でも、自分が住んでいない他国の歴史を知るためには、それは少し賢いやり方なのかもしれません。いずれにしても、カンボジアの歴史はかなり複雑で読書だけではなかなかわかりませんが…。


『スマホ廃人』(文春新書)
石川結貴
 交通機関が発達すれば人間の脚力が衰え、計算機が発達すれば人間の計算力が衰えます。コンピュータやスマホが発達すれば、人間のどのような力が衰えるのでしょうか?スマホが発達すれば、人間は「スマホ廃人」になってしまうのでしょうか?何も考えずに、スマホばかりに依存していれば、確かに「スマホ廃人」になってしまうかもしれません。皆さん、「スマホ廃人」にならないように、ぜひこの本を読んでみましょう。
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2017年度教員推薦図書

2022-03-03 20:22:18 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2017年度に紹介した本は以下の書です。

『スタインベックの物語世界―生と死と再生と』(彩流社)
上 優二
 毎年、ジョン・スタインベックの作品を紹介していますが、今年は、研究書を紹介します。長年スタインベックを研究された故・上 優二先生の著作です。2015年に逝去した上先生が、生前、出版を目指し書きためた原稿を出版したもので、私も校正等協力させてもらいました。解説から読んで、作品を読むというのも小説など文学作品の読み方の一つです。これを読んで、スタインベック作品に興味を持ってくれたら幸いです。




『吾輩は猫である』(岩波文庫 ほか)
夏目漱石
 昨年の漱石生誕150年に、この書を読みました。現代人では意外と読了した人が少ないと思われるこの作品、書名通り、本当に吾輩は猫であるような感覚で読み進めていることに気づきます。しかし、主人公の猫の「吾輩」は「おのれが猫である事はようやく忘却して、猫よりはいつのまにか人間のほうへ接近してきたような心持ちになって」と語っています。この小説の最後は、ある有名な英語のことわざを、漱石が体現したものだと思います。

『やさしき神の手』(吉備人出版)
有木きょう子
 著者の有木きょう子氏は、私が学会等でお世話になっている方で、以前から研究論文を発表する傍ら、エッセイ集や物語集なども出版されていました。この書は昨年(2016年)に出版されたもので、6編の短編小説が収められています。それぞれの作品が岡山県内のどこかの地域を舞台としていて、岡山県に住むものとしては、作品場面に身を置きながら読んでいきやすい小説が並んでいます。いつか新見を舞台とした話を書いてもらいたいです。

『教育力』(岩波新書)
斎藤 孝
 PTA研修会で斎藤 孝氏の講演を聴く機会があり、準備として斎藤氏の著作を何冊か読ませてもらったうちの一冊です。教育とは「あこがれ」の伝染であるという言葉は、教育を生業としている私もはっとさせられました。また、学習者に学びのベクトルをつけてあげることが教員の仕事である、そのためには、自分も学び続けるというベクトルを持ち続けなければならないことを再確認しました。幼児教育学科だけではなく他学科の人もどうぞ。

『いつやるか? 今でしょ!―今すぐできる45の自分改造術!』(宝島社)
林 修
言わずと知れた東進ハイスクールの人気講師林氏、PTA講習会で講演を聞くことになり、それに先立ち読みました。人生のヒントがちりばめられていてとてもいい本です。実は林氏、私と同年齢で、学生時代の話など、同時代的に読むことができました。私自身は時間の無駄だと思ってやろうとしなかった麻雀、つきあい程度でやったけどはまりはしなかった競馬の効用も書かれていて、なるほどと思いながら読みました。いつ読むの?今でしょ!



『読書ネットワークの拡大と文学環境の変化―19世紀以降にみる英米出版事情』(音羽書房鶴見書店)
小林英美・中垣恒太郎編著
いささか宣伝めいてすみません。私もコラム「アメリカの地域読書運動について」とヴァージニア・ウルフ論文についてのコメントを執筆している書を紹介させてもらいます。この紹介文も皆さんに読書を薦めるため書いているものですが、そもそも、著者が本を出版し、読者がそれを読むという関係性がどのように始まり、どのように変化しているかを様々な視点から知ることができます。読書好きの人、ぜひ読んで感想を聞かせてください。



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2016年教員推薦図書

2022-03-03 20:20:27 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2016年度に紹介した本は以下の書です。

『コルテスの海航海日誌』(The Log from the Sea of Cortez)(大阪教育図書・スタインベック全集第11巻)
ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 毎年、ノーベル賞作家のジョン・スタインベックの作品を紹介していますが、今年は、この作品を推薦します。スタインベックは、多様な種類の作品を出版しましたが、この作品は、生物学者のエド・リケッツなどとのメキシコのコルテスの海への生物採取旅行の航海日誌を元にしたものです。海洋生物についての記述から、人間社会との類似点について触れたり、船の上や沿岸での生活について書いたり、なかなか興味深い本です。







『辺境・近境』(新潮文庫)
村上春樹
 僕は、旅日記を読むのが好きなので、いろいろと読んでいますが、さすが村上春樹さん、文章がこなれていてとても読みやすい、読んでいて、非常に心地よい。この書には、村上さんが自分で旅して書いた7つの旅日記が収められています。居ながらにして、7つの旅をいろいろと考えながら楽しむことができました。旅好きの人にお薦めの書です。また、村上さんの小説が好きな人もたまには旅日記も読んでみるのもいいかもしれません。



『若田光一 日本人のリーダーシップ ドキュメント宇宙飛行士選抜試験Ⅱ』(光文社新書)
小原健右・大鐘良一
 この書は妻の紹介で読みました。日本人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務めた若田光一さんの宇宙飛行士としての訓練や、外国人宇宙飛行士を相手にリーダーシップを発揮し船長を務めることなど、華やかに見える宇宙飛行士の舞台裏を見せてくれるドキュメンタリーです。日本人であること、その日本人の特性をどのように活かすべきかということについても考えることができ、国際交流にも役立つ書です。


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2015年教員推薦図書

2022-03-03 20:18:48 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2015年度に紹介した本は以下の書です。





『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath)(新潮文庫・ハヤカワepi文庫 他)
ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 何年か前にもこの書を推薦図書として紹介しましたが、一昨年と昨年に相次いで、上記のように2つの出版社から新訳が出版されました。スタインベックの名著であるこの作品は、何度も翻訳されていますが、原作出版の年(1939年)に、後年、名著となるこの作品を日本で初めて訳したのは、本学の第5代学長新居志郎先生の伯父様にあたる新居格(イタル)氏です。『怒りの葡萄』を読みなおしてみると、現在も世界の各地で起こっている難民問題に通じる内容であることがわかります。学生の皆さんには、ぜひ英語での読破に挑戦してもらいたいのですが、やや難しいかもしれません。日本語でもいいので、読んでみてください。


『すべては今日から』(新潮社)
児玉 清
 著者は俳優の児玉清さん、2011年に亡くなられましたが、学生の皆さんにはクイズ番組「アタック25」の司会者だったと言えば、わかってもらえるのではと思います。児玉さんは、読書好きとして有名で、雑誌や新聞等いろいろなところで本の紹介をされていました。そのような書評記事を含む数々のエッセイを、没後に息子さんが集められて出版されたのがこの書です。私が、ある本が読みたいと思うのは、書店(古書店を含む)で、この本が読みたいと直感的に感じる時と、誰かが、その本について語っていることに興味を持った時です。児玉さんによって、この書の中で紹介されている数々の本、時間が無限にあるのであれば、ぜひ全て読んでみたいと思いました。その他にも、児玉さんが俳優になった人生の転機なども書かれて、興味深い本です。


『美作の風』(角川春樹事務所 ハルキ文庫)
今井絵美子
 私は、日本の時代物小説はあまり読まないのですが、江戸時代に現真庭市で起こった山中(サンチュウ)一揆を描いた映画『新しき民』(山﨑樹一郎監督)にあるきっかけで関わるようになり、その中で、山中一揆を描いた作品として知人に紹介されたのが、この書です。職業柄、どちらかというと外国小説を読むことが多いのですが、たまに日本のものを読んでみると、自分の国の言葉で自分の国のことが描かれているので、いろいろなことが鮮明にわかるのが嬉しく、そして新鮮に思えます。江戸時代の美作の国で懸命に生きてきた人々が生き生きと描かれ、とてもよい読書体験となりました。キーワードは「郭公(かっこう)」です。

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2014年度教員推薦図書

2022-03-03 20:16:29 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2014年度に紹介した本は以下の書です。


『日記ブログで夢をかなえる』(ダイヤモンド社)
経沢香保子
 ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は学内と学外のブログに頻繁に記事を投稿し続ける「ブロガー」です。2009年に、ひょんなことからブログを書き始め、現在に至りますが、ブログを書き続けていると、思いもよらない様々な効果があることを実感しています。そんな中、この書を読み、著者の経沢氏に大いに共感しました。皆さんも、よければ、この本を読んで、ブログを書き始めませんか?様々な効果が体験できますよ。


『Route 66 Everlasting Highway—ルート66 不朽のハイウェイ』(風詠社)
竹内章夫
 通常、写真集は読書の対象ではなく鑑賞の対象なので、ここに挙げるのは少しためらわれたが、あえて紹介する。私の研究対象である作家ジョン・スタインベックの『怒りのぶどう』には、当時のアメリカ合衆国の「大動脈」とも言うべき国道66号線(ルート66)が描かれている。私もいつの日か、このルート66を走破してみたいのだが、現在のところは実現が難しいので、この本を眺め、説明文を読み、「仮想ドライブ体験」を楽しんでいる。なお、写真説明は、日英語併記なので、英語の勉強にもなる。


『天狼俳句の英訳 誓子・敏雄・綾子 (横浜市立大学新叢書04)』(春風社)
古平 隆・Alfred Marks・Kyoko Selden
 本学アメリカ研修旅行の訪問地ニューヨーク州ニューパルツは新見市の姉妹都市である。そのニューパルツ在住の日本文学研究家で、交流や研修旅行で大いにお世話になったAlfred Marks氏が、昨年12月94歳で亡くなった。この書は、そのMarks氏の遺作となった書で、俳句雑誌『天狼』に山口誓子、三橋敏雄、細見綾子が発表した句の英訳および解説を載せている。皆さん、俳句は、短いから、翻訳が楽だと考えてはいないだろうか?決してそんなことはありません。俳句・解説文とも日英語併記なので、日本語と英語の勉強にもなる。

関連記事です。
読書案内:経沢香保子著『日記ブログで夢をかなえる』(ダイヤモンド社, 2006) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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In memory of Alfred Marks(Alfred Marksさんの追悼式へのメッセージ) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

本日、2015年7月18日は、AlfredMarksさんの95回目の誕生日となるべき日でした。昨年のこの日は、ニューパルツ・ヴィレッジでは、...

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ルート66を行く(岡山県道66号) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
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2013年度教員推薦図書

2022-03-03 20:12:24 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2013年度に紹介した本は以下の書です。





『長い盆地 収穫するジプシー』(スタインベック全集 5)(大阪教育図書)ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 私は、スタインベック研究者として、毎年、彼の作品を紹介していますが、午(うま)年の今年は、小馬が登場する短編「赤い小馬」が収められた短編集『長い盆地』を紹介します。「赤い小馬」は、子どもの頃、父から小馬を贈られたスタインベックの自叙伝的な話で、子どもと小馬との心の交流を描いています。動物好きな人に特におすすめですが、そうでなくても自分の子ども時代を思い出させてくれる話です。諸版ありますが、現在は、この全集ものが最も入手しやすくなっています。これを読んで、もしスタインベックに興味を持ったら、同巻所収の「スタインベックの未収録短編小説について」(山内 圭著)も是非お読みください。


『恋しくて』(Ten Selected Love Stories) 村上春樹 編訳(中央公論社)
 これは、現在、ノーベル文学賞に最も近い日本人作家と言われている村上春樹氏が、自らの短編「恋するザムザ」も含む全10篇のラブストーリーを編集した短編集です。興味深いのは、その中に昨年(2013年)ノーベル文学賞を受賞したカナダのアリス・マンロー(Alice Munro)の作品「ジャック・ランダ・ホテル」が収められていることです。村上氏は、この作品を英米文学の翻訳者として有名な柴田元幸氏から紹介されたとのことですが、さすが、お二人ともお目が高いです。学生の皆さんは、現在、そして将来、いろいろな恋愛を経験することと思いますが、この書でも様々な形の恋愛が疑似体験できます。

『人類20万年 遥かなる旅路』(The Incredible Human Journey) アリス・ロバーツ(Alice Roberts) (文藝春秋)
 看護学部1年生には、著者アリス・ロバーツ氏のドキュメンタリー番組Don’t Die Youngを教材にしたので、その際、この書も紹介しましたが、この書の著者ロバーツ氏は、英国の医師・古生物病理学者・解剖学者です。この書は、解剖学的視点から古代人種の歴史を紐解く彼女の半年にわたる世界各地でのフィールドワークの成果を報告する内容になっています。第3章の「遊牧から稲作へ」は、アジアにおける人類の歴史について書かれ、日本についての言及も(わずかではありますが)なされています。この本を読んで、人類の歴史について興味を持った人は、ロバーツ氏が編著者になっている『人類の進化大図鑑』(河出書房新社)もおすすめです。

以上に関係するこれまでの記事です。
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カリフォルニア出張報告(2019年5月3日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2019年5月3日、スタインベック国際学会3日目です。JohnSteinbeckandSaulBellow:InfluencesandImp...

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読書案内:『恋しくて』(Ten Selected Love Stories) 村上春樹 編訳(中央公論社) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

読書案内:『人類20万年 遥かなる旅路』(The Incredible Human Journey) アリス・ロバーツ (文藝春秋) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

日本医学英語教育学会第17回学術集会で研究発表をします。 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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