新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。
2020年度に紹介した本は以下の書です。
『キャナリー・ロウ<缶詰横町>』(Cannery Row)(大阪教育図書スタインベック全集第9巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
ジョン・スタインベック研究者として毎年スタインベックの著作を紹介しています。今では、レストランの名前として有名になってしまいましたが、Cannery Rowとは、アメリカ合衆国カリフォルニア州モンテレーにある、以前イワシ缶詰工場が立ち並んでいた通りの名前なのです。その地に住む愉快な仲間たちのお話がまとめられているのがこの書です。暗い時代だからこそ、このように楽しいお話を読んでみるのはいかがですか?
山内 圭・地域福祉学科
『ハーツォグ』(Herzog)(早川書房)ソール・ベロー(Saul Bellow)
近年スタインベックの他にアメリカ人作家のソール・ベローについても研究していますので彼の作品も紹介します。ベローはスタインベックの次にノーベル賞を受賞したアメリカ人作家です。この作品は、中年の大学教授が主人公となっていてその意味からも自分を重ね合わせて読むことができました。また日本人女性も登場し(主人公の愛人なのですが)、その描写もおもしろいです。その他、内容盛りだくさんで、とても書ききれません。
山内 圭・地域福祉学科
『しらみとり夫人 財産没収ほか』(ハヤカワ演劇文庫)テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)
知り合いの演出家為国孝和さんが、この本に収録されているウィリアムズの短編演劇「話してくれ、雨のように……」の演出をすることになり、それを観劇する前に原作を読みました。ウィリアムズは、映画化された『欲望という名の電車』や『ガラスの動物園』などの作品が有名ですが、この本にもおもしろい作品が収められています。中には日本が舞台になっている「東京のホテルのバーにて」というものも収められています。
山内 圭・地域福祉学科
『最新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)小笠原喜康
以前短期大学時代にこの前の版の書を、ゼミ指導に使用していました。この度、地域福祉学科でゼミを担当するにあたり、この最新版を用いてレポートや論文の書き方、資料の集め方、そして卒業論文の執筆の仕方などを指導するための課題図書としています。せっかくなので、山内ゼミ以外の学生にも紹介します。日頃のレポートの宿題や各学科の卒業論文作成にもきっと役に立つと思います。ぜひどうぞ。
山内 圭・地域福祉学科
『本屋を守れ 読書とは国力』(PHP新書)藤原正彦
現在、新見市内では1軒の書店がありますが、その書店がオープンする前、市街地の書店が撤退してからしばらく、書店がない時期がありました。市内に書店が復活してとてもよかったです。さて、『国家の品格』も書かれた藤原さんは、数学者ですが読書の大切さをわかりやすい口調で説いています。この本を読めば、読書の大切さが絶対にわかるのですが、本を読まない人にそれがどうやったらわかってもらえるのか、ちょっと難題です。
山内 圭・地域福祉学科
『毒親』(ポプラ新書)中野信子
この本は、読み始めたらとても興味深くて、一晩で読み終えることができました。多くの学生の皆さんは、今、子ども側からしか親子関係を見ていないと思いますが、親になると、自分が子どもだったことは忘れ、つい親側からだけしか見ないことがあります。この本を読んで、親子関係、そして最近増加していると言われる児童虐待等について考えてみるのもよいでしょう。また、今後、親になる準備として読むのもよいかもしれません。
山内 圭・地域福祉学科
『英語は聴くだけでモノにできる』(ごま書房)長谷川 潔
著者の長谷川潔先生は、大学・大学院時代の私の恩師で同じ「キヨシ」としてかわいがってもらいました。この書について以前、ブログに書いていたのですが、長谷川先生の功績について調べている関東地方の大学生より連絡をもらいました。また、ある社会人の方より英語に勉強の仕方についての質問を受け、この書を紹介しました。ということもあり、再び読み返してみましたが、若い頃影響を受けた本を読み直してみるのもいいですね。
山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ 歴史の旅 イエスタデイ&トゥデイ』(朝日選書)猿谷 要
これも古い本の紹介ですが、著者の猿谷先生には一度だけお目にかかったことがあります。自分の卒業論文の参考文献に挙げた書の著者に会えて感動しました。この書は、猿谷先生が旅して集めた資料や写真、そして体験などを踏まえ、アメリカの歴史を分かりやすく紹介しています。私はこの書を古本で購入しましたが、残された書き込みから、元の持主が、この書を使った猿谷先生の講義の受講生だろうと思われるのも面白いことです。
山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ・南部/南西部 英米文学史跡の旅3』(英宝社)リタ・スタイン(Rita Stein)
この本の主訳者である橋口保夫先生が昨年お亡くなりになり、追悼文を書かせていただくために、以前から気になっていたこの書を初めて読みました。この書は合衆国を4つに分けて各地の文学者にまつわる話をまとめたシリーズ本の第3の書です。私自身アメリカ南部や南西部にはまだあまり行ったことがないのですが、各地にまつわる様々な文学者の情報を知り、ぜひいろいろと読んでみたい(けど全部読む時間はないなあ)と思いました。
2020年度に紹介した本は以下の書です。
『キャナリー・ロウ<缶詰横町>』(Cannery Row)(大阪教育図書スタインベック全集第9巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
ジョン・スタインベック研究者として毎年スタインベックの著作を紹介しています。今では、レストランの名前として有名になってしまいましたが、Cannery Rowとは、アメリカ合衆国カリフォルニア州モンテレーにある、以前イワシ缶詰工場が立ち並んでいた通りの名前なのです。その地に住む愉快な仲間たちのお話がまとめられているのがこの書です。暗い時代だからこそ、このように楽しいお話を読んでみるのはいかがですか?
山内 圭・地域福祉学科
『ハーツォグ』(Herzog)(早川書房)ソール・ベロー(Saul Bellow)
近年スタインベックの他にアメリカ人作家のソール・ベローについても研究していますので彼の作品も紹介します。ベローはスタインベックの次にノーベル賞を受賞したアメリカ人作家です。この作品は、中年の大学教授が主人公となっていてその意味からも自分を重ね合わせて読むことができました。また日本人女性も登場し(主人公の愛人なのですが)、その描写もおもしろいです。その他、内容盛りだくさんで、とても書ききれません。
山内 圭・地域福祉学科
『しらみとり夫人 財産没収ほか』(ハヤカワ演劇文庫)テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)
知り合いの演出家為国孝和さんが、この本に収録されているウィリアムズの短編演劇「話してくれ、雨のように……」の演出をすることになり、それを観劇する前に原作を読みました。ウィリアムズは、映画化された『欲望という名の電車』や『ガラスの動物園』などの作品が有名ですが、この本にもおもしろい作品が収められています。中には日本が舞台になっている「東京のホテルのバーにて」というものも収められています。
山内 圭・地域福祉学科
『最新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)小笠原喜康
以前短期大学時代にこの前の版の書を、ゼミ指導に使用していました。この度、地域福祉学科でゼミを担当するにあたり、この最新版を用いてレポートや論文の書き方、資料の集め方、そして卒業論文の執筆の仕方などを指導するための課題図書としています。せっかくなので、山内ゼミ以外の学生にも紹介します。日頃のレポートの宿題や各学科の卒業論文作成にもきっと役に立つと思います。ぜひどうぞ。
山内 圭・地域福祉学科
『本屋を守れ 読書とは国力』(PHP新書)藤原正彦
現在、新見市内では1軒の書店がありますが、その書店がオープンする前、市街地の書店が撤退してからしばらく、書店がない時期がありました。市内に書店が復活してとてもよかったです。さて、『国家の品格』も書かれた藤原さんは、数学者ですが読書の大切さをわかりやすい口調で説いています。この本を読めば、読書の大切さが絶対にわかるのですが、本を読まない人にそれがどうやったらわかってもらえるのか、ちょっと難題です。
山内 圭・地域福祉学科
『毒親』(ポプラ新書)中野信子
この本は、読み始めたらとても興味深くて、一晩で読み終えることができました。多くの学生の皆さんは、今、子ども側からしか親子関係を見ていないと思いますが、親になると、自分が子どもだったことは忘れ、つい親側からだけしか見ないことがあります。この本を読んで、親子関係、そして最近増加していると言われる児童虐待等について考えてみるのもよいでしょう。また、今後、親になる準備として読むのもよいかもしれません。
山内 圭・地域福祉学科
『英語は聴くだけでモノにできる』(ごま書房)長谷川 潔
著者の長谷川潔先生は、大学・大学院時代の私の恩師で同じ「キヨシ」としてかわいがってもらいました。この書について以前、ブログに書いていたのですが、長谷川先生の功績について調べている関東地方の大学生より連絡をもらいました。また、ある社会人の方より英語に勉強の仕方についての質問を受け、この書を紹介しました。ということもあり、再び読み返してみましたが、若い頃影響を受けた本を読み直してみるのもいいですね。
山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ 歴史の旅 イエスタデイ&トゥデイ』(朝日選書)猿谷 要
これも古い本の紹介ですが、著者の猿谷先生には一度だけお目にかかったことがあります。自分の卒業論文の参考文献に挙げた書の著者に会えて感動しました。この書は、猿谷先生が旅して集めた資料や写真、そして体験などを踏まえ、アメリカの歴史を分かりやすく紹介しています。私はこの書を古本で購入しましたが、残された書き込みから、元の持主が、この書を使った猿谷先生の講義の受講生だろうと思われるのも面白いことです。
山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ・南部/南西部 英米文学史跡の旅3』(英宝社)リタ・スタイン(Rita Stein)
この本の主訳者である橋口保夫先生が昨年お亡くなりになり、追悼文を書かせていただくために、以前から気になっていたこの書を初めて読みました。この書は合衆国を4つに分けて各地の文学者にまつわる話をまとめたシリーズ本の第3の書です。私自身アメリカ南部や南西部にはまだあまり行ったことがないのですが、各地にまつわる様々な文学者の情報を知り、ぜひいろいろと読んでみたい(けど全部読む時間はないなあ)と思いました。
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