
今年も上海の張さんから年賀状が届きました。お孫さんの写真を添えて・・・
31年間、一度も欠かさず・・・
あれは、1989年の秋、外国人は誰もいない中国に行ったのです。
そう・・・天安門事件の年です。あんな歴史的な事件という認識はありませんでした。でも、世界中が問題視して、中国への渡航を自粛したのですね・・
で、何故だか玉仏寺で一人でぼんやりしてたのです。
その時、子供を肩車した一人の青年が話しかけてきました。
それが張さんだったのです。
張さんの人生は、まさに波乱万丈・・・そのときは、空気入れを作る会社に勤めていました。いかにも当時の中国らしい・・・自転車大国。
それから列車の車掌になるのです。ウルムチや昆明・・往復乗車で一週間以上とか・・・そのせいか、離婚・・・
でも、張さんに会ったのは、あのとき、玉仏寺で会ったきり・・・
もう一度会ってみたいと思って、タクシーに乗って家まで行ったことがあるのです。
この辺だと思うところで降りたけど、住所表示なんてないので全くわかりません。たまたま、路上で碁を打ってた人に聞いたら、それが、彼のお兄さん・・
張さんは、ウルムチに行ってしばらく帰ってこないとか・・・それでも彼のアパートの部屋の前まで案内してくれました。
それからもあれこれ大変だったようだけど、肩車されてた息子さんも結婚して子供もできたみたい・・・張さんは定年退職して、いまは息子さんと暮らしてる様子・・・・一度写真を送ってきたけど、いいおじさんに・・・
中国の人は、大変義理堅いとこがあります。
よく「井戸を掘った人は忘れない」と言いますね。
そんなに感じることがよくあります。
日本では、たまに・・・・

昨日の夕暮れ・・・
・・・