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『育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~“す”の巻』

2013-03-28 13:15:00 | 育母百科

 新米ママたちに捧げるエッセイ
 

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

 

早春の日差しに包まれ、毛にも包まれているものがありました。


~この毛のコート一枚で冬越ししたのよ~

まるで“おくるみ”にくるまれた赤ちゃんです
母なる木はこうして我が子を守ります。

母の名は…
やあね。
ネコヤナギじゃありませんよ。


~もうコートは脱いだの。でもしまうところがないわ~

しまっておかなくていいんです。
来年はお母さんがまた新しいのをこしらえてくれますから。
だから今年のはお母さんに返しましょ。
お母さんの足下に。
お母さんの栄養になるように。
きっと喜びます。


~いつだって全員が同じ方角を向いてるって知ってる?~

ここらでお母様を明かしましょう。
白木蓮、ハクモクレンです

ハクモクレンのつぼみの、その先っぽ。
みんな、おんなじ方を向くのです。
北を。

この写真で言うなら、
みんな、ちょっと右を見てます。
つまり、そっちが北。

「北と約束してるんだ。そっち向くからねって」
つぼみの声が聴こえそうです。 

つぼみが開くとこうなります。


~北向いてばかりだから地味だと思った?~

いえいえ、この華やかさ。
この迫力。
美しさは強さです


~いつもきっちり生きております、私がママよ♪~

全身を見たら、お母様ったら結構な長身ですこと
電信柱とどっこいかしら。

大きな体で白いハンカチをたくさん振っているように見えます。
でも、だれに振っているのでしょう。
どんなサインなのでしょう。
春ですよ、かしら。
櫻よりちょっぴり早い春のお知らせね。
たくましくて、清らかで、美しい、春のお知らせです

 

ところで、“す”で始まる花はどこへ行った
はいはい。
覚えてますよ。
もう、みなさん、ずっと見ていらしたじゃありませんか。
なぜなら、ハクモクレンの住まいは…


~甲府市上下水道局の庭に立っていらっしゃるのでした~

“すいどうきょく”だったのです

清らかでもあり、みずみずしくもあり。
ハクモクレンがほっとしそうなお庭でした。
甲府のおいしい水道水、ぐびっと、飲みたくなりました

 

“す”は…
すてきなママ。
すごいママ。
すばらしいママ。
すんなりママ。
すっきりママ。
スーパーママ。
スマートママ。 
す、で始まるママって、かっこいい

 

今回の“す”で始まる花は、
命名
『すいどうきょくのにわにはおおきなかっこいい白木蓮』 でした。

 

では、ここからは、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“す”の巻、始まりまっ、す!!
 ********************************
   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
  
                     ~“す”の巻~
******************************** 

すとれす=ストレス。

気が滅入ったり腹が立ったりして頭の中や心の奥に溜まった“うっぷん”により、
知らぬ間に体内に出来上がるやっかいなモノ。
間違えやすいものにいい女のため息“うっふん”があるが、
こちらは溜まっても害はない。

最初のうっぷんが溜り場を作り、
次のうっぷんもそこに流れ込む。
そこはもう人工湖
規模が小さかったらため池
いずれにしろ自然にできるものではない。

愛する夫との間に天使が生まれるのと同時に
無意識に湖の掘削工事に取り掛かるママも少なくない。

 

このうっぷんの名は 育児ストレス
「赤ちゃんなんてすやすや眠ってるだけだと思ったら、
 泣くし、言うこときかないし、ダンナは相変わらず飲み会ばっかりで、
 アタシのうっぷんなんてまるでわかってくれないし。あ~ん、もう
と、モノローグを上演する毎に湖水は増える

「アタシだってもっと外に出たいわよ。ねぇ、聞いてるの
と旦那に愚痴るころには危険水位

「政治家だってさぁ、子どもは社会の宝だって言うんなら、
 いっぺんウチの子のオシメでも替えに来てみろっつーの!」
などと、お門違いな持論を展開し始めたらオーバーフローまで秒読み状態  

 

この頃になるとママの目から見た我が子は天使から怪獣になってしまっている。
平和な自分の毎日をおびやかすのはこの怪獣が全部悪い、となる

そんな時、ママ業の間のささやかな楽しみのひとつ、
テレビのスイッチを入れると 、ワイドショーが
“育児ストレス解消法”なるコーナーを始めて、
赤ちゃんがママにくれるものはストレスだけなんですよ、
と言わんばかりの短絡的な念押しをしてくれたりもする

結果、
「ああ、やっぱりこの子、ウップンザウルスだったのか」と、
ママの自分本位な思い込みは背中を押されて走り出し、
やがて歩き出すほどに成長した怪獣本人の察するところとなり、
「ママさぁ、ボクのこと、好きと、
つぶらな涙目でじっと見つめられ、
で、ママが目をそらしてアタフタしたなら、
前よりもっと大泣きされるわ、ぐずられるわで、
ストレスの湖は遂に溢れるところとなる    

 

ママの肉体に現れる症状としては
めまいや頭痛、のほかに、
我が子にあたる、
夫にあたる、
食器にあたる、
家は台風の進路にあたる、的な被害

 

湖水のオーバーフローを防ぐ方法はただひとつ。
湖をお日さまのような笑顔でゆっくりと照らし続けること
それだけ。

ママをお日さまの笑顔にしてくれるのはもちろん天使とパパ
毎夕、パパは「ただいま」と言うのが早いか、家の中の風向きを察知し、
ママのお日さま的笑顔の維持管理に全力を尽くそう。
雲があったならパパはすぐさま扇風機になろう

 

万が一、危険水位を察知した場合はお日さまの照射では間に合わない。
ポンプで吸い上げた方がいい。
ポンプは妻の実家にあったりする。
それはよく、実家の母親、と呼ばれる。
実家の母親は自らの経験を呼び水にして湖水を吸い出してくれる。
ただし、これは一時的な対処法

 

湖を枯渇させたいならママとパパの子育てに対する情熱の温度を上げるしかない。
つまり、この世に我が子以上に守らなければいけない大切なものなどないのだ、
と気付けばいいだけのこと。

 

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから

(つづく)

 

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