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◆~本と歩こう㉑~◆
こんにちは。市民レポーターの 三井改め杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は、3月6日(土)に山梨県立美術館の講堂で行われた、AIRY(エアリー)代表・坂本泉さん講演会のご報告です♪
今回の講演は、文化庁による山梨アートプロジェクトの一環として行われました。
※AIRY(エアリー)=ARTIST IN RESIDENCE YAMANASHI(アーティスト・イン・レジデンス山梨)
国内外アーティストの滞在型創作活動を支える、坂本 泉さん主宰の文化交流施設。
滞在作家と市民との相互交流の機会を設定し、アイデアや異なる文化を共有するための環境を築くことを目的としている。
甲府市で2005年に活動開始以来、36カ国以上から165名のアーティストを迎えている。
所在地:甲府市丸の内2-37-2(舞鶴小学校西側) www.air-y-.net
◆右:坂本泉さん 左:学芸員の下東佳那さん◆
講演会は、前半はAIRYの歩みについて、後半は坂本さんの経歴や今後の展望について語られました。
「私たちが風景です」 ~山梨でアートの種をまく~ (講演内容要約)
「AIRYという名前は、アーティスト・イン・レジデンスという本来の単語に、山梨のYを付けたものです。人が動くことによってエネルギーが生じ、場所と人、人と人がつながると化学反応が起こります。15年の間、アーティストに甲府の暮らしと創作活動を体験してもらうことを重点にAIRYの活動を行ってきました。
『甲府は何もない』と住んでいる私たちは思いがちですが、山梨の自然や、小さなまちの利点や魅力があって、それがアーティストの暮らしやすさや創作の原動力にもなっています。また、滞在作家と市民との相互交流の機会を設定することによって、アーティストの発表の場となるだけでなく、市民にも現代アートにふれることができるという、互いに恩恵を与えうる活動にもなります。
コロナ禍で無力感にとらわれていたときに、“こういうときこそ、何かアートにできることがあるのでは?”と言ってくれた人がいました。“アートをやめない”と決意し、皆さんを勇気づけようと『かいぶつくん』プロジェクトを開始しました。アートが世界の多様性と寛容さを考えるきっかけになって、地域の交流を促したり、自分自身がどう生きていくかについて改めて考えたりしてもらえれば、と思います」
※『かいぶつくん』について、AIRYについては、こちらのブログも併せてご覧ください↓
「大方岳×ユニタス日本語学校クロストーク」に行ってきました♪(2021年1月12日)
◆坂本 泉さん◆
坂本さんのお話から、私たちの日常やいつもの風景も、アートにつながっていることを感じました。
自分の体験や記憶、人や地域との思い出、味や匂い、音や手触り、そのときの情景や交わした言葉…。
おおげさな表現ではなく、甲府の文化を創造していくのは私たち一人ひとりの生き方だということを、坂本さんが示してくれた講演会でした。
~本と歩こう㉑~
※表紙画像は出版社の使用条件に準じています。
『今を生きる』 オノ・ヨーコ・著 集英社インターナショナル(2014年)
芸術家としても活躍されている坂本泉さんに関連して、この本を選びました。
今なお前衛芸術家・音楽家・平和活動家として、精力的に活躍しているオノ・ヨーコ。
ジョン・レノン没後も、そのゆるぎない信念と生きる姿勢は、世界中に影響を与え続けています。
本書はQ&A方式で、ファンからの質問にオノ・ヨーコが答えた100の対話集。
愛とユーモア、やさしさとパワーにあふれたオノ・ヨーコの魂にふれることができます。
さらにオノ・ヨーコについて詳しく知りたい方は、(裏表紙にご注目!)
『ヨーコ・オノ・レノン全史』和久井光司著 河出書房新社(2020年)もどうぞ。
―取材へのご協力、ありがとうございました―
■「大方岳×ユニタス日本語学校クロストーク」に行ってきました♪(2021年1月12日)
https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter/e/013d7ff0f5c41df67095508c12227ebf